想い遠く、空の君に
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響、翼、クリスを初めとした二課の装者が集まり、F.I.S.に所属していたマリア、調、切歌が仲間となった。
そんなある日の事。
調「雷騎さんって、いつもそれを身に付けてますね」
「ん?ああ、これか」
かつて雷騎が奏にあげた羽根のブレスレット。
死ぬ間際に翼に託し、それが雷騎の元へと返ってきた。
皮肉にも、あげた物を自ら身に付けるとは、この時の雷騎も思わなかった。
切「変わったブレスレットデス。どこに売ってたデスか?」
翼「暁、それは…」
「さぁ、どこだったかな」
翼が言いかけて、その間に雷騎が言葉を遮った。
調「…もしかして彼女さんから?」
切「な、なんデスとッ!?雷騎さんに彼女さんがいたデスか!?」
調「切ちゃん、雷騎さんはマリアと歳はそんなに変わらないから、いてもおかしくないんだよ?」
マ「…それはどういう意味かしら」
こういう内容を好むのは年相応というわけか、調と切歌はズイズイと話を振ってくる。
しかし調の言葉にどこか棘を感じたらしいマリアは頬をひきつらせた。
マ「で…実際の所は誰から貰ったの?」
「奏だよ」
一瞬にして場の気温が下がったような気がした。
響「雷騎さん…」
ク「だから肌身離さず、ずっと着けてたんだな」
会った事がなくても名前を少なからず知ってるだけあって、話し辛かったのだろう。
響は元よりクリスは雷騎がブレスレットをしてるのに気付いてはいたが、あえて言い出さなかったらしい。
翼「……雷騎さん」
「大丈夫…とは言い切れないけど、奏の分も生き抜いてみせるって決めたんだ」
響「…?」
じっと響を見つめる。
「…まずは自分が出来る事をやる。そう言われて、足を止めるわけにもいかないもんな」
響「雷騎さん…!」
初めて響と会った時の言葉が胸に残っている。
「(だから奏、お前の見たかった"世界"を…俺は見届けるよ)」
ブレスレットを嵌めた腕を天に翳すと、天井に吊らされたライトの光に反射して輝いた。
END
そんなある日の事。
調「雷騎さんって、いつもそれを身に付けてますね」
「ん?ああ、これか」
かつて雷騎が奏にあげた羽根のブレスレット。
死ぬ間際に翼に託し、それが雷騎の元へと返ってきた。
皮肉にも、あげた物を自ら身に付けるとは、この時の雷騎も思わなかった。
切「変わったブレスレットデス。どこに売ってたデスか?」
翼「暁、それは…」
「さぁ、どこだったかな」
翼が言いかけて、その間に雷騎が言葉を遮った。
調「…もしかして彼女さんから?」
切「な、なんデスとッ!?雷騎さんに彼女さんがいたデスか!?」
調「切ちゃん、雷騎さんはマリアと歳はそんなに変わらないから、いてもおかしくないんだよ?」
マ「…それはどういう意味かしら」
こういう内容を好むのは年相応というわけか、調と切歌はズイズイと話を振ってくる。
しかし調の言葉にどこか棘を感じたらしいマリアは頬をひきつらせた。
マ「で…実際の所は誰から貰ったの?」
「奏だよ」
一瞬にして場の気温が下がったような気がした。
響「雷騎さん…」
ク「だから肌身離さず、ずっと着けてたんだな」
会った事がなくても名前を少なからず知ってるだけあって、話し辛かったのだろう。
響は元よりクリスは雷騎がブレスレットをしてるのに気付いてはいたが、あえて言い出さなかったらしい。
翼「……雷騎さん」
「大丈夫…とは言い切れないけど、奏の分も生き抜いてみせるって決めたんだ」
響「…?」
じっと響を見つめる。
「…まずは自分が出来る事をやる。そう言われて、足を止めるわけにもいかないもんな」
響「雷騎さん…!」
初めて響と会った時の言葉が胸に残っている。
「(だから奏、お前の見たかった"世界"を…俺は見届けるよ)」
ブレスレットを嵌めた腕を天に翳すと、天井に吊らされたライトの光に反射して輝いた。
END
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