出逢いはお花畑で
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「いつも思うんだけど、何で"俺"の布団に潜り込んでくるのさ?」
「…駄目かしら?」
駄目と言うより、男女が一つの布団に入ってる時点でよからぬ思いが出てこないとも限らないわけで。
「なら、何されても文句は言えないな」
「ぁ…」
スッとライキが覆い被さる。
マリアの長い桃色の髪が広がり、寝起きでもあり一瞬呆けたような顔がまた引き立たせる。
「ぁ、朝から冗談はやめてちょうだいッ」
「おかげで目は覚めただろ?」
「もう…」
「ははっ」
頬を赤く染めながら、ライキの胸に手を添える。
「…あの頃は、こんな意地悪な人になるとは思わなかったわ」
「けど俺は、あの花畑でマリア達と逢わなかったら今頃どうなってたか」
「感謝しないとな」と身体を起こして一つ伸びをするライキ。
「…もう起きるの?」
「寝ててもいいけど、セレナが何を言うか…」
何かとセレナは、マリアとライキが仲良くしている姿を見ると割り込んでくる事がある。
それは姉にとられまいとする嫉妬からなのを、二人は気付いている。
そしてマリアもまた。
「私よりもセレナが優先なのね」
「そんなわけないだろ。俺にしちゃ、二人は大切な人達に変わりはない」
それは今も、これからも。
だから…
「おはよう、マリア」
「ええ。おはよう、ライキ」
"今日"という今日が、始まる。
END
「…駄目かしら?」
駄目と言うより、男女が一つの布団に入ってる時点でよからぬ思いが出てこないとも限らないわけで。
「なら、何されても文句は言えないな」
「ぁ…」
スッとライキが覆い被さる。
マリアの長い桃色の髪が広がり、寝起きでもあり一瞬呆けたような顔がまた引き立たせる。
「ぁ、朝から冗談はやめてちょうだいッ」
「おかげで目は覚めただろ?」
「もう…」
「ははっ」
頬を赤く染めながら、ライキの胸に手を添える。
「…あの頃は、こんな意地悪な人になるとは思わなかったわ」
「けど俺は、あの花畑でマリア達と逢わなかったら今頃どうなってたか」
「感謝しないとな」と身体を起こして一つ伸びをするライキ。
「…もう起きるの?」
「寝ててもいいけど、セレナが何を言うか…」
何かとセレナは、マリアとライキが仲良くしている姿を見ると割り込んでくる事がある。
それは姉にとられまいとする嫉妬からなのを、二人は気付いている。
そしてマリアもまた。
「私よりもセレナが優先なのね」
「そんなわけないだろ。俺にしちゃ、二人は大切な人達に変わりはない」
それは今も、これからも。
だから…
「おはよう、マリア」
「ええ。おはよう、ライキ」
"今日"という今日が、始まる。
END
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