"私"を見て
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「あの…姉さん…」
事態が落ち着いた頃、乃愛が奏を呼ぶと「ん?」と返ってきた。
「今まで私…姉さんの気持ち、わかってて知らないフリしてた。だけど、あの子を庇って………姉さんも、あの時と同じ気持ちだったのかな…って」
両親を失って奏よりも親と過ごした時間が短い乃愛にとって、奏の本当の気持ちを思い知らされた。
「私…姉さんに酷い事言ってきた。なのに姉さんは、私を突き離そうとしなかった……あれは何で…」
奏「家族を突き離す奴がいたら、それは本当の家族とは言えないと思う」
あたしが助けたのは、かけがえのない"乃愛"を失うわけにはいかなかったから。
奏「それだけだ」
「……やっぱり姉さんは凄いな…」
"妹"としてじゃなく、"乃愛個人"として見てくれていた奏。
そう言い切れる奏は、本当に。
奏「凄くなんかないさ。当然の事をしただけだ」
「……今まで、ごめんなさい」
返事の変わりに返ってきたのは、髪をグシャグシャにする力で頭を撫でる手だった。
奏「さて、翼のとこにでも行くか。乃愛も来るだろ?」
「えっと…何しに?」
奏「決まってるだろ。弄り倒しに、だ」
ニヤリと悪い顔で答えた奏。
乃愛は呆れながらも、何も言わずに奏の手に引かれて行くのだった。
翼(えッ!?ちょっ、いきなり何を…ッ!?)
奏(にっしし…覚悟しろ翼ぁッ!)
翼(や、やめッ…乃愛も見てないで助けて…!)
(ごめん、こうなった姉さんは私にも止められない)
END
事態が落ち着いた頃、乃愛が奏を呼ぶと「ん?」と返ってきた。
「今まで私…姉さんの気持ち、わかってて知らないフリしてた。だけど、あの子を庇って………姉さんも、あの時と同じ気持ちだったのかな…って」
両親を失って奏よりも親と過ごした時間が短い乃愛にとって、奏の本当の気持ちを思い知らされた。
「私…姉さんに酷い事言ってきた。なのに姉さんは、私を突き離そうとしなかった……あれは何で…」
奏「家族を突き離す奴がいたら、それは本当の家族とは言えないと思う」
あたしが助けたのは、かけがえのない"乃愛"を失うわけにはいかなかったから。
奏「それだけだ」
「……やっぱり姉さんは凄いな…」
"妹"としてじゃなく、"乃愛個人"として見てくれていた奏。
そう言い切れる奏は、本当に。
奏「凄くなんかないさ。当然の事をしただけだ」
「……今まで、ごめんなさい」
返事の変わりに返ってきたのは、髪をグシャグシャにする力で頭を撫でる手だった。
奏「さて、翼のとこにでも行くか。乃愛も来るだろ?」
「えっと…何しに?」
奏「決まってるだろ。弄り倒しに、だ」
ニヤリと悪い顔で答えた奏。
乃愛は呆れながらも、何も言わずに奏の手に引かれて行くのだった。
翼(えッ!?ちょっ、いきなり何を…ッ!?)
奏(にっしし…覚悟しろ翼ぁッ!)
翼(や、やめッ…乃愛も見てないで助けて…!)
(ごめん、こうなった姉さんは私にも止められない)
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