"私"を見て
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「はぁ…」
夕方でも人通りの多い街中を、1人で歩きながら溜息を吐く。
リディアンの制服のまま手ぶらで歩いているのが不思議なのか、通り過ぎる人がチラチラと乃愛を見る。
「(…鬱陶しい)」
それがまた乃愛を苛立たせている事とも知らずに。
しかし突然、それを掻き消す警報が鳴った。
「ッ!?こんな時にノイズって…ッ!」
とにかく逃げなければ。
シェルターを目指して逃げ惑う人々に紛れる乃愛だったが、道の隅っこで小さくなって動かない子供が目に入った。
「、…面倒ね…ッ!」
口では言いながらも子供を立たせて手を引く。
しかし一足遅かったのか、行く先にノイズが見えたので遠回りした。
だが知らない路地を通った事で…
「行き止まり…ッ!?」
子供を角にやり自分が盾になる形で前に立つ。
子「お、ねぇちゃ…」
「ぁ…」
ふと昔を思い出した。
両親が炭化したあの時、姉もこのように自分を庇ってくれたっけ…と。
「(私……悪い子だ…)」
唯一両親の血を分けて残された姉妹。
窮地に立たされても妹を想ってくれている姉。
「(姉さんも…こんな感じだったのかな…)」
目の前に影が迫る。
「(…私……)」
奏「人の妹に手を出すな」
槍がノイズを貫いた。
「……姉さん…」
奏「大丈夫かッ!?」
「……うん」
奏「そっか…よかった」
珍しく余裕のなかった表情から安堵に変わる。
すぐ側には翼もいた。
奏「翼」
翼「ええ」
軽い合図を送り合うと、奏は乃愛と子供を連れて離脱した。
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夕方でも人通りの多い街中を、1人で歩きながら溜息を吐く。
リディアンの制服のまま手ぶらで歩いているのが不思議なのか、通り過ぎる人がチラチラと乃愛を見る。
「(…鬱陶しい)」
それがまた乃愛を苛立たせている事とも知らずに。
しかし突然、それを掻き消す警報が鳴った。
「ッ!?こんな時にノイズって…ッ!」
とにかく逃げなければ。
シェルターを目指して逃げ惑う人々に紛れる乃愛だったが、道の隅っこで小さくなって動かない子供が目に入った。
「、…面倒ね…ッ!」
口では言いながらも子供を立たせて手を引く。
しかし一足遅かったのか、行く先にノイズが見えたので遠回りした。
だが知らない路地を通った事で…
「行き止まり…ッ!?」
子供を角にやり自分が盾になる形で前に立つ。
子「お、ねぇちゃ…」
「ぁ…」
ふと昔を思い出した。
両親が炭化したあの時、姉もこのように自分を庇ってくれたっけ…と。
「(私……悪い子だ…)」
唯一両親の血を分けて残された姉妹。
窮地に立たされても妹を想ってくれている姉。
「(姉さんも…こんな感じだったのかな…)」
目の前に影が迫る。
「(…私……)」
奏「人の妹に手を出すな」
槍がノイズを貫いた。
「……姉さん…」
奏「大丈夫かッ!?」
「……うん」
奏「そっか…よかった」
珍しく余裕のなかった表情から安堵に変わる。
すぐ側には翼もいた。
奏「翼」
翼「ええ」
軽い合図を送り合うと、奏は乃愛と子供を連れて離脱した。
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