今と昔
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響がライブの事件に遭って以降、目に見えて虐めが酷くなっていった。
幼馴染みの未来と外にいてもお構い無しに続けられる、殴る蹴るの暴行。
それでも、響はやり返さなかった。
一人の男が響に手をあげようとするも、その手が誰かに掴まれる。
「何をしようとしている?」
立花響には雷騎と言う兄がいる。
歳は二つ上だが、どこか大人びていて変わった口調をしている。
だがそれは本気で怒った時だけであり、つまり。
響「お、お兄ちゃん……やめて…」
「…なぜ止める?この者らは響を殴っていたのだろう」
掴んでいた手を突き飛ばすように離し、睨み付ける。
「妹が怪我をしたのだ。兄である私が黙っていられるものか」
男「そいつが全部悪いんだよッ!!俺の家族を殺したんだッ!!」
女「そうよッ!私の彼を返してッ!!」
響「ッ!」
未「ひ、響…!」
次々と浴びせられる罵声に、響は防衛本能が働いたのか頭を抱えて縮こまってしまう。
そんな響を守るように、未来が側を離れずにいて。
「…一つ問おう。そなたらは響が殺めた所を見たとでも言うのか?」
男「そ、それは…」
「見ていないのであれば、何故響が手を下したと言える?そなたらは何を知っている?聞き得た情報だけが全てではない。もし、その情報が嘘だった場合、責任は取れるとでも言うか」
雷騎の言葉に言い返せなくなったのか、その場にいた人達は逃げるように去って行く。
さっきまでの騒がしさが嘘のように、三人の間に静けさだけが残った。
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幼馴染みの未来と外にいてもお構い無しに続けられる、殴る蹴るの暴行。
それでも、響はやり返さなかった。
一人の男が響に手をあげようとするも、その手が誰かに掴まれる。
「何をしようとしている?」
立花響には雷騎と言う兄がいる。
歳は二つ上だが、どこか大人びていて変わった口調をしている。
だがそれは本気で怒った時だけであり、つまり。
響「お、お兄ちゃん……やめて…」
「…なぜ止める?この者らは響を殴っていたのだろう」
掴んでいた手を突き飛ばすように離し、睨み付ける。
「妹が怪我をしたのだ。兄である私が黙っていられるものか」
男「そいつが全部悪いんだよッ!!俺の家族を殺したんだッ!!」
女「そうよッ!私の彼を返してッ!!」
響「ッ!」
未「ひ、響…!」
次々と浴びせられる罵声に、響は防衛本能が働いたのか頭を抱えて縮こまってしまう。
そんな響を守るように、未来が側を離れずにいて。
「…一つ問おう。そなたらは響が殺めた所を見たとでも言うのか?」
男「そ、それは…」
「見ていないのであれば、何故響が手を下したと言える?そなたらは何を知っている?聞き得た情報だけが全てではない。もし、その情報が嘘だった場合、責任は取れるとでも言うか」
雷騎の言葉に言い返せなくなったのか、その場にいた人達は逃げるように去って行く。
さっきまでの騒がしさが嘘のように、三人の間に静けさだけが残った。
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