微睡(まどろ)む夢
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越後の龍と呼ばれる美空も、国主としての美空も。
全て捨ててしまえたらどんなに楽か。
改めて美空を見ると、雷騎の目には凛としたいつもの美空ではなく。
「お前…」
美「そう…何も……なかった事に」
そこにいるのは、ただ一人の少女だった。
ガタンッと大きな音を立てて雷騎は美空に詰め寄る。
「だったら俺は!何の為にお前の側にいると思ってんだよ美空!!」
美「な、何よいきなり…」
「お前がいなくなったら俺は…俺は…!」
美空の両肩を掴んだ雷騎の手に力が籠 る。
そこから自然と抱き締める形になっても、美空は何も言わなかった。
「頼むから…死ぬなんて言わないでくれ…」
美「…雷騎」
暫 くそのままの状態が続いた。
そしてどこか諦めるように、美空は息を吐いた。
美「…わかったわよ。もう言わないし、お酒も少し…ほんの少し控えるわ」
「…ホントか?」
美「こんな状況で嘘を言うわけないでしょ。それに…」
雷騎の背中から腕を回し、その手を首もとへ移動させる。
触れた首筋に擽 ったく感じたかと思ったら。
ギュウゥゥ!!
抓 られた。
「いでででで!?」
美「いつまで抱いてんのよ!さっさと離しなさい!」
「わ、わかった!わかったから!!」
雷騎が腕の力を抜くと、遅れて美空も抓っていた手を離した。
美「雷騎。そんなに私がお酒を飲む事に気を使うのなら、あんたが見張ってなさい」
「いや、見張るって言うか…」
美「じゃあ、やめないわよ」
「…どういう理屈だ、それ」
言葉では何だかんだ言いながらも美空が楽しそうにしてくれるのなら、それでいいと雷騎は思った。
END
全て捨ててしまえたらどんなに楽か。
改めて美空を見ると、雷騎の目には凛としたいつもの美空ではなく。
「お前…」
美「そう…何も……なかった事に」
そこにいるのは、ただ一人の少女だった。
ガタンッと大きな音を立てて雷騎は美空に詰め寄る。
「だったら俺は!何の為にお前の側にいると思ってんだよ美空!!」
美「な、何よいきなり…」
「お前がいなくなったら俺は…俺は…!」
美空の両肩を掴んだ雷騎の手に力が
そこから自然と抱き締める形になっても、美空は何も言わなかった。
「頼むから…死ぬなんて言わないでくれ…」
美「…雷騎」
そしてどこか諦めるように、美空は息を吐いた。
美「…わかったわよ。もう言わないし、お酒も少し…ほんの少し控えるわ」
「…ホントか?」
美「こんな状況で嘘を言うわけないでしょ。それに…」
雷騎の背中から腕を回し、その手を首もとへ移動させる。
触れた首筋に
ギュウゥゥ!!
「いでででで!?」
美「いつまで抱いてんのよ!さっさと離しなさい!」
「わ、わかった!わかったから!!」
雷騎が腕の力を抜くと、遅れて美空も抓っていた手を離した。
美「雷騎。そんなに私がお酒を飲む事に気を使うのなら、あんたが見張ってなさい」
「いや、見張るって言うか…」
美「じゃあ、やめないわよ」
「…どういう理屈だ、それ」
言葉では何だかんだ言いながらも美空が楽しそうにしてくれるのなら、それでいいと雷騎は思った。
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