微睡(まどろ)む夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
柘「最近、御大将の酒癖が酷過ぎると思わないっすか?」
束の間の休息、始めに口を開いたのは柘榴だった。
今この場にいるのは雷騎含め、柘榴、松葉、秋子だ。
秋「また胃を痛めなければいいんですが…」
松「無理」
「…お前然り気無く酷い事言うな」
ズバッと切り捨てるかのように松葉が言った。
確かに相手はあの美空。
そう簡単に酒をやめろと言ったところで…
美『飲みたい時に飲まずしてどうするのよ。やめないわよ、私は』
…と言うのが目に見えている。
越後の国主である美空がストレス…精神的苦痛を大きく抱えているのはわかる。
何かを得る為に何かを犠牲しなければならない時だってある。
美空が国主である限り、その対象物が自らにとってかけがえのないものだった場合。
考えただけでも簡単に決められる事ではない。
「しかし…まあ美空の酒に、これ以上金をかけるわけにもいかないよな」
金銭面に対しては、しっかりやるべき事はやっているのだが…いかんせん飲み過ぎなのだ。
柘「何か手があるんすか?」
「手…と言うよりも、未来的によくないんだよ」
雷騎の知ってる美空…と言うより長尾景虎、つまり未来の上杉謙信は酒癖が悪かったと聞く。
縁起は悪いが後の死に方として挙げられている一説では、酒の飲み過ぎで厠で倒れた為に発見が遅れたと言うではないか。
「(…それはないと思いたいがな)」
雷騎とは別の田楽狭間に現れた天人が織田信長の下で活躍してると聞く。
おかげで京の足利義輝は三好衆に討たれてはおらず、豊臣秀吉(この時代はまだ木ノ下藤吉郎)と柴田勝家が一騎打ち…なんてものもない。
現にこの時代の美空は長尾景虎と名乗っている。
本来なら既に上杉謙信と名乗っていてもおかしくはない。
男性が女性になっている武将の世界。
そんなパラレルワールドに何かしらの力で召喚された雷騎は、自らの知ってる未来とは異なってほしいと願っている。
.
束の間の休息、始めに口を開いたのは柘榴だった。
今この場にいるのは雷騎含め、柘榴、松葉、秋子だ。
秋「また胃を痛めなければいいんですが…」
松「無理」
「…お前然り気無く酷い事言うな」
ズバッと切り捨てるかのように松葉が言った。
確かに相手はあの美空。
そう簡単に酒をやめろと言ったところで…
美『飲みたい時に飲まずしてどうするのよ。やめないわよ、私は』
…と言うのが目に見えている。
越後の国主である美空がストレス…精神的苦痛を大きく抱えているのはわかる。
何かを得る為に何かを犠牲しなければならない時だってある。
美空が国主である限り、その対象物が自らにとってかけがえのないものだった場合。
考えただけでも簡単に決められる事ではない。
「しかし…まあ美空の酒に、これ以上金をかけるわけにもいかないよな」
金銭面に対しては、しっかりやるべき事はやっているのだが…いかんせん飲み過ぎなのだ。
柘「何か手があるんすか?」
「手…と言うよりも、未来的によくないんだよ」
雷騎の知ってる美空…と言うより長尾景虎、つまり未来の上杉謙信は酒癖が悪かったと聞く。
縁起は悪いが後の死に方として挙げられている一説では、酒の飲み過ぎで厠で倒れた為に発見が遅れたと言うではないか。
「(…それはないと思いたいがな)」
雷騎とは別の田楽狭間に現れた天人が織田信長の下で活躍してると聞く。
おかげで京の足利義輝は三好衆に討たれてはおらず、豊臣秀吉(この時代はまだ木ノ下藤吉郎)と柴田勝家が一騎打ち…なんてものもない。
現にこの時代の美空は長尾景虎と名乗っている。
本来なら既に上杉謙信と名乗っていてもおかしくはない。
男性が女性になっている武将の世界。
そんなパラレルワールドに何かしらの力で召喚された雷騎は、自らの知ってる未来とは異なってほしいと願っている。
.
1/3ページ