幽から聞いた話によると始めに酔ったのは雷騎だったらしい。
一葉と幽は酔う所か、それよりも前に夜遅い事もあって心配した双葉がやって来た事でお開きにした。

双『もう…また飲んでいらっしゃったのですか？』
幽『双葉様、「また」と言うのは…一葉様、某の知らぬ所で何を…』
一『そう細かい事を言うでない。雷騎は…寝ておるか』
幽『やれやれ…あとは某がしますので、今日の所はこれで』

飲んでいた場所が雷騎の部屋であった為、すぐに寝かす事に問題はなかった。

双『あの…私もお手伝いを』
幽『双葉様はもうお休み下され。お体に障りますぞ？』
双『…はい。ありがとう、幽』
一『ふふ…幽、覚悟せいよ』
幽『その言い方が何か気になるのですが…聞かないでおきましょう』

ここで幽は気付くべきだった。
滅多に酔わない雷騎が酔うとどうなるか。




酔い潰れた雷騎が一度目を覚ますと、初めに視界に入った人を襲う事に。




それを知っているのは一葉だけで、双葉は酒を飲まないので知らない。
何故、一葉がそれを知っているのか。
今回の幽のように、何年も前だが襲わそうになった事があるからだ。
その際雷騎の首に手刀を入れて気絶させたので、体の関係は未遂で終わったが。
そして一葉は思った。
この事は墓まで持って行こう、と。
それが雷騎の為になると思っての事だった。




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