まかり通るは将軍姉弟
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……姉さんからそんな言葉が出るとはな」
一「何じゃ。幽の気持ちに気付いておらんとでも?」
幽が雷騎を想っている事を、一葉は既に見抜いていたらしい。
「知っている。だが釣り合わんだろう」
それは幽を思っての事だった。
いくらお互いを好いていても、将軍の弟と家臣では身分が違い過ぎる。
それも一葉公認でも周りがどう思うかは別。
自らは何とでも思われようと雷騎はどうでもよかったが、その相手…まして幽が影で何かを言われると想像すると堪ったものじゃなかった。
一「全く…男がそれじゃといかんな。多くの女を娶 るのは武将の誉れであろうに」
「姉さんこそ跡継ぎの為に慎重になるとは言え、嫁の行き遅れにならんようにな」
一「何じゃと!?どの口が言いおった!」
「子供か…」
何だかんだ言いながらも酒は買い終えた。
さっきまでの機嫌は何処へやら、夜には酒が飲めると確信した一葉は周りの目もはばからず雷騎に寄り添う。
街中で美男美女が腕を(主に一葉が一方的に)組んで歩く姿が目撃されたとか。
(幽殿、昼間の約束だ。酒を飲むから部屋に来い)
幽(何と…早速守って下さったのですか。誠に嬉しゅうございます!)
一(これ程まで幽が喜々する姿を余は見んぞ)
(む、そんなものか)
幽(いやはや、誰かとは違ってさすがですなぁ)
一(…幽よ、将軍命令で雷騎に抱かせるぞ)
幽(は!?)
(こんな所で職権乱用するものじゃないぞ姉さん…)
NEXT:あとがき
一「何じゃ。幽の気持ちに気付いておらんとでも?」
幽が雷騎を想っている事を、一葉は既に見抜いていたらしい。
「知っている。だが釣り合わんだろう」
それは幽を思っての事だった。
いくらお互いを好いていても、将軍の弟と家臣では身分が違い過ぎる。
それも一葉公認でも周りがどう思うかは別。
自らは何とでも思われようと雷騎はどうでもよかったが、その相手…まして幽が影で何かを言われると想像すると堪ったものじゃなかった。
一「全く…男がそれじゃといかんな。多くの女を
「姉さんこそ跡継ぎの為に慎重になるとは言え、嫁の行き遅れにならんようにな」
一「何じゃと!?どの口が言いおった!」
「子供か…」
何だかんだ言いながらも酒は買い終えた。
さっきまでの機嫌は何処へやら、夜には酒が飲めると確信した一葉は周りの目もはばからず雷騎に寄り添う。
街中で美男美女が腕を(主に一葉が一方的に)組んで歩く姿が目撃されたとか。
(幽殿、昼間の約束だ。酒を飲むから部屋に来い)
幽(何と…早速守って下さったのですか。誠に嬉しゅうございます!)
一(これ程まで幽が喜々する姿を余は見んぞ)
(む、そんなものか)
幽(いやはや、誰かとは違ってさすがですなぁ)
一(…幽よ、将軍命令で雷騎に抱かせるぞ)
幽(は!?)
(こんな所で職権乱用するものじゃないぞ姉さん…)
NEXT:あとがき