まかり通るは将軍姉弟
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「いつからいた?」
幽「雷騎様がお召し物を替えていらっしゃる時からです」
「…俺、裸だったよな?」
ひくつきそうになる顔をなるべく表に出さないように冷静に言う。
しかし幽を前にすれば、それは意味を為さなかった。
幽「ええ。それはもう」
ほんのりと顔を赤く染める幽。
あえて何を見たのかは聞かずにいるとしよう。
「次から一声掛けようか」
幽「さようですか」
「それと男の部屋には無暗に入らぬように」
雷騎がそう言うと一瞬キョトンとした幽だが、すぐにいつもの顔に戻った。
幽「それは某を襲うという事で?」
「そうならないようにと忠告してやってるのだ。幽殿も年頃の女性。妙な噂は流れてほしくはないだろう?」
幽を気遣って言っているのだ。
男性の部屋に女性が入るという事は、つまりはその気があるのかと思われてしまう。
ましてや雷騎と幽は、将軍の弟とその家臣。
決して結ばれない関係ではないが、断固として否定出来るものでもないのも事実で。
幽「初めての相手が雷騎様なら、某は嬉しゅうございますが?」
「そうか。それなら俺にも相手が出来たと姉さんに報告せねばならんな」
幽「ええ、それはもう」
言っておきながら満更でもないのか、二人の関係は少なくとも悪くはなかった。
そして話は雷騎が何処に行こうとしていたのかに戻る。
「城下にな。見逃してはくれんか?」
幽「本来なら止めるべきなのでしょうが…この姉にして弟あり、と言った所ですか」
「すまんな。今度美味い酒でも奢ろう。それとその金は俺の懐から出すから気にするな」
幽「…今回だけですぞ」
惚れた弱み、というやつだった。
もし一葉がこの会話を聞いていたなら「雷騎ばかり贔屓してズルいぞ!」と言っているのが目に見えた。
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幽「雷騎様がお召し物を替えていらっしゃる時からです」
「…俺、裸だったよな?」
ひくつきそうになる顔をなるべく表に出さないように冷静に言う。
しかし幽を前にすれば、それは意味を為さなかった。
幽「ええ。それはもう」
ほんのりと顔を赤く染める幽。
あえて何を見たのかは聞かずにいるとしよう。
「次から一声掛けようか」
幽「さようですか」
「それと男の部屋には無暗に入らぬように」
雷騎がそう言うと一瞬キョトンとした幽だが、すぐにいつもの顔に戻った。
幽「それは某を襲うという事で?」
「そうならないようにと忠告してやってるのだ。幽殿も年頃の女性。妙な噂は流れてほしくはないだろう?」
幽を気遣って言っているのだ。
男性の部屋に女性が入るという事は、つまりはその気があるのかと思われてしまう。
ましてや雷騎と幽は、将軍の弟とその家臣。
決して結ばれない関係ではないが、断固として否定出来るものでもないのも事実で。
幽「初めての相手が雷騎様なら、某は嬉しゅうございますが?」
「そうか。それなら俺にも相手が出来たと姉さんに報告せねばならんな」
幽「ええ、それはもう」
言っておきながら満更でもないのか、二人の関係は少なくとも悪くはなかった。
そして話は雷騎が何処に行こうとしていたのかに戻る。
「城下にな。見逃してはくれんか?」
幽「本来なら止めるべきなのでしょうが…この姉にして弟あり、と言った所ですか」
「すまんな。今度美味い酒でも奢ろう。それとその金は俺の懐から出すから気にするな」
幽「…今回だけですぞ」
惚れた弱み、というやつだった。
もし一葉がこの会話を聞いていたなら「雷騎ばかり贔屓してズルいぞ!」と言っているのが目に見えた。
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