奮うは義なり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
幽「某とした事が…」
当然の行動とは言え兄に手をあげてしまった。
やってはいけない事をした。
自分らしくないと責めていた。
幽「(…これぐらいで冷静さを失ってはいけませんな)」
幽は足利家の懐刀。
将軍の暴走を止めるのも自分の役目である。
なのに私情で取り乱すようではまだまだだと実感した。
幽「…で、いつになったら出て来てくれるのですかな?」
「…む」
先程までの覇気は全くなく、別人のように雷騎は大人しかった。
「…幽よ」
幽「何でしょう」
「……」
幽「……」
「…口が過ぎた。許せ」
端的な言葉。
それでも今の雷騎の言いたい事はわかる。
いつも豪快で基本やる事は派手な雷騎。
本気で反省している時にしか今の姿は見せない。
それに…
幽「ははっ…」
「…」
幽「いや、失敬。某も少々やり過ぎたかと思いましてな」
ムスッとした表情の雷騎の頬をよく見れば見事な手形が残っている。
何とも情けない。
「女に叩かれたのは初めてなんだが」
幽「今後の教訓にはなられたでしょう?」
「…おぅ」
腕を組んで雷騎は「それにしても」と続けた。
「将軍姉妹が無理だとすると…」
幽「因みに言いますと、剣丞隊の殆どが剣丞殿の嫁候補になられておりますので悪しからず」
「あんなにか!?既に十人近くいんぞ!?」
それを受け入れる剣丞も剣丞だ。
少し接しただけだが感じからして拒むという事はなさそうで、まだ増えるのではと雷騎は予想した。
「…それはしょうがねえか。なら現時点だと、美空か光璃になるか」
幽「…越後の者や甲斐の者ではなく、その当主ですか」
.
当然の行動とは言え兄に手をあげてしまった。
やってはいけない事をした。
自分らしくないと責めていた。
幽「(…これぐらいで冷静さを失ってはいけませんな)」
幽は足利家の懐刀。
将軍の暴走を止めるのも自分の役目である。
なのに私情で取り乱すようではまだまだだと実感した。
幽「…で、いつになったら出て来てくれるのですかな?」
「…む」
先程までの覇気は全くなく、別人のように雷騎は大人しかった。
「…幽よ」
幽「何でしょう」
「……」
幽「……」
「…口が過ぎた。許せ」
端的な言葉。
それでも今の雷騎の言いたい事はわかる。
いつも豪快で基本やる事は派手な雷騎。
本気で反省している時にしか今の姿は見せない。
それに…
幽「ははっ…」
「…」
幽「いや、失敬。某も少々やり過ぎたかと思いましてな」
ムスッとした表情の雷騎の頬をよく見れば見事な手形が残っている。
何とも情けない。
「女に叩かれたのは初めてなんだが」
幽「今後の教訓にはなられたでしょう?」
「…おぅ」
腕を組んで雷騎は「それにしても」と続けた。
「将軍姉妹が無理だとすると…」
幽「因みに言いますと、剣丞隊の殆どが剣丞殿の嫁候補になられておりますので悪しからず」
「あんなにか!?既に十人近くいんぞ!?」
それを受け入れる剣丞も剣丞だ。
少し接しただけだが感じからして拒むという事はなさそうで、まだ増えるのではと雷騎は予想した。
「…それはしょうがねえか。なら現時点だと、美空か光璃になるか」
幽「…越後の者や甲斐の者ではなく、その当主ですか」
.