奮うは義なり
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幽「兄上が止めようとしないからでございますれば」
「んな高い声を出すな気色悪い!」
幽「気色悪いとは失礼な!妹にそのような口を聞いてもよいと言うのですか」
「腹違いだろうが。関係ねぇよ」
関係ない。
その言葉に幽の中で一気に沸点が下がった。
幽「…そうでしたな。兄上とは血が半分しか繋がっておりませぬ」
「…あ?」
幽「然 らば今からする事は無礼を承知の上…ああ、許してもらおうとも思っておりません」
次の瞬間、二条館に乾いた音が響いた。
「……」
幽「…では、某はこれにて」
赤くなった掌を隠すように握り締め、幽はその場を立ち去った。
雷騎は自身の腫れた頬に手を当てて呆然とする。
一「幽があそこまでなるのは相当じゃぞ」
「…俺だって初めて見たわ」
一「余としては、このまま仲違いされても迷惑なんじゃが」
双「お姉様…」
何とも遠回しな言い方だが、一葉はこのまま二人の仲がよくならない事を危惧していた。
だから早いうちに仲直りして来い、と言いたいのだ。
双葉もその意味がわからないわけではなかったが、もっと別の言い方があったのではと思っていた。
「…興が冷めた。剣丞、続きは今度にしてくれや。急用が出来た」
剣「その『今度』が来ない事を俺は願うよ…」
剣丞はたった一度だが刀を交えてわかった。
あの力は相当なもの。
まともにやり合えばただの怪我じゃ済まない事を。
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「んな高い声を出すな気色悪い!」
幽「気色悪いとは失礼な!妹にそのような口を聞いてもよいと言うのですか」
「腹違いだろうが。関係ねぇよ」
関係ない。
その言葉に幽の中で一気に沸点が下がった。
幽「…そうでしたな。兄上とは血が半分しか繋がっておりませぬ」
「…あ?」
幽「
次の瞬間、二条館に乾いた音が響いた。
「……」
幽「…では、某はこれにて」
赤くなった掌を隠すように握り締め、幽はその場を立ち去った。
雷騎は自身の腫れた頬に手を当てて呆然とする。
一「幽があそこまでなるのは相当じゃぞ」
「…俺だって初めて見たわ」
一「余としては、このまま仲違いされても迷惑なんじゃが」
双「お姉様…」
何とも遠回しな言い方だが、一葉はこのまま二人の仲がよくならない事を危惧していた。
だから早いうちに仲直りして来い、と言いたいのだ。
双葉もその意味がわからないわけではなかったが、もっと別の言い方があったのではと思っていた。
「…興が冷めた。剣丞、続きは今度にしてくれや。急用が出来た」
剣「その『今度』が来ない事を俺は願うよ…」
剣丞はたった一度だが刀を交えてわかった。
あの力は相当なもの。
まともにやり合えばただの怪我じゃ済まない事を。
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