奮うは義なり
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それから騒ぎを聞きつけた幽がやって来て事は収まった。
中庭に通された雷騎は今、双葉が淹れてくれた茶を呑気に飲んでいる。
双「お久し振りですね、雷騎さん」
「おう。双葉は暫く見ないうちに可愛くなったな」
双「それは…前は可愛くなかったって事ですか?」
「冗談。前も可愛かったが、今はもっと可愛くなったって事だ」
双「もう…」
縁側に座って話す雷騎と双葉。
少し離れた所で幽は剣丞と話していた。
幽「先程は申し訳ないですな剣丞殿」
剣「吃驚したけど…あの人は誰なの?」
幽「ああ、あれは某の兄になりまして…」
"あれ"呼ばわりされている本人は双葉との会話に夢中になっている。
剣「異母兄妹…だっけ?」
幽「さすが天人は見所が違いますなぁ。その通りです」
確か幽は細川家に養子に出されたんだっけ、と剣丞は歴史を思い返していた。
本来の名前は三淵の筈。
ならあの人は…
「三淵弥四郎藤英。通称は雷騎。雷騎でいい」
途中から幽と剣丞の会話を聞いていたのか、雷騎は自ら自己紹介を始めた。
幽「それはそうと兄上、いきなり誰彼構わず斬りに掛かるのはお止め下されと何度も申しております」
「俺の性分を知ってて聞くなよ」
幽「はぁ…やれやれ。ですが兄上…」
「…」
もはや聞く耳持たず。
再び茶を飲む雷騎。
幽「…致し方ありますまい。こうなればやる事は一つ」
すうっと深呼吸して一言。
幽「お兄ちゃんのい~け~ず~」
「ぶはぁっ!!お、おま…!何処でそんな言葉覚えたぁ!?」
普段の幽からは想像のつかない可愛らしい少女の声に、雷騎は飲んでいた茶を噴き出してしまった。
そんな雷騎の前に誰もいなかった事が唯一の救いだったのは言うまでもない。
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中庭に通された雷騎は今、双葉が淹れてくれた茶を呑気に飲んでいる。
双「お久し振りですね、雷騎さん」
「おう。双葉は暫く見ないうちに可愛くなったな」
双「それは…前は可愛くなかったって事ですか?」
「冗談。前も可愛かったが、今はもっと可愛くなったって事だ」
双「もう…」
縁側に座って話す雷騎と双葉。
少し離れた所で幽は剣丞と話していた。
幽「先程は申し訳ないですな剣丞殿」
剣「吃驚したけど…あの人は誰なの?」
幽「ああ、あれは某の兄になりまして…」
"あれ"呼ばわりされている本人は双葉との会話に夢中になっている。
剣「異母兄妹…だっけ?」
幽「さすが天人は見所が違いますなぁ。その通りです」
確か幽は細川家に養子に出されたんだっけ、と剣丞は歴史を思い返していた。
本来の名前は三淵の筈。
ならあの人は…
「三淵弥四郎藤英。通称は雷騎。雷騎でいい」
途中から幽と剣丞の会話を聞いていたのか、雷騎は自ら自己紹介を始めた。
幽「それはそうと兄上、いきなり誰彼構わず斬りに掛かるのはお止め下されと何度も申しております」
「俺の性分を知ってて聞くなよ」
幽「はぁ…やれやれ。ですが兄上…」
「…」
もはや聞く耳持たず。
再び茶を飲む雷騎。
幽「…致し方ありますまい。こうなればやる事は一つ」
すうっと深呼吸して一言。
幽「お兄ちゃんのい~け~ず~」
「ぶはぁっ!!お、おま…!何処でそんな言葉覚えたぁ!?」
普段の幽からは想像のつかない可愛らしい少女の声に、雷騎は飲んでいた茶を噴き出してしまった。
そんな雷騎の前に誰もいなかった事が唯一の救いだったのは言うまでもない。
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