奮うは義なり
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「…何だぁ?この壁と門は」
元からボロボロだったにも関わらず、前に見たよりも更にボロくなっていた。
ふと視界に見えた小さな姿に、雷騎は声をかけた。
「おいそこの」
?「へ?あ、はい…!」
振り返った少女が雷騎を見て、一瞬ビクリと肩を震わせたのを雷騎は見逃さなかった。
しかし本人は気にする事なく続けた。
「ここは奇襲でも受けたのか?」
?「は、はい…つい先日、鬼が攻めて来て…」
「ああ、あの薄汚い野郎共か」
旅の途中、雷騎は鬼と何度か会っていたので既に知っていた。
最も会ってすぐに斬り殺していたので、雷騎の中では「屑」としか認識していなかったが。
「それで、お前はここで何を?」
?「えっと…あまりにも酷いので修理をかって出て…」
「修理だぁ?はっはっはっ!!」
突然大笑いした雷騎に、目の前の少女どころか周りも吃驚していた。
「お前珍しいなぁ、こんなボロ館を修理だなんて。ついに将軍もそこまで落ちぶれたか?」
?「…それは」
「どういう意味か」と少女が問う前に、雷騎の見知った気配が近くで止まった。
?「今のは聞き捨てならんな、雷騎」
?「え、何?一葉の知ってる人?」
長い銀髪を揺らして現れたのは、この二条館の持ち主でもある一葉だった。
隣には雷騎が初めて見る男がいる。
「よう一葉、相も変わらず美人で何よりだ。なーに、いつもの冗談だ。知ってんだろ?俺が"こう"なのはよ」
一「それもそうか。お主も"変わっておらず"安心したぞ」
雷騎の「落ちぶれた」発言は今に始まった事ではないのか、一葉は気にも留めていなかった。
「おう。で、隣は誰だ?」
?「あ、俺は新田剣丞って言います」
.
元からボロボロだったにも関わらず、前に見たよりも更にボロくなっていた。
ふと視界に見えた小さな姿に、雷騎は声をかけた。
「おいそこの」
?「へ?あ、はい…!」
振り返った少女が雷騎を見て、一瞬ビクリと肩を震わせたのを雷騎は見逃さなかった。
しかし本人は気にする事なく続けた。
「ここは奇襲でも受けたのか?」
?「は、はい…つい先日、鬼が攻めて来て…」
「ああ、あの薄汚い野郎共か」
旅の途中、雷騎は鬼と何度か会っていたので既に知っていた。
最も会ってすぐに斬り殺していたので、雷騎の中では「屑」としか認識していなかったが。
「それで、お前はここで何を?」
?「えっと…あまりにも酷いので修理をかって出て…」
「修理だぁ?はっはっはっ!!」
突然大笑いした雷騎に、目の前の少女どころか周りも吃驚していた。
「お前珍しいなぁ、こんなボロ館を修理だなんて。ついに将軍もそこまで落ちぶれたか?」
?「…それは」
「どういう意味か」と少女が問う前に、雷騎の見知った気配が近くで止まった。
?「今のは聞き捨てならんな、雷騎」
?「え、何?一葉の知ってる人?」
長い銀髪を揺らして現れたのは、この二条館の持ち主でもある一葉だった。
隣には雷騎が初めて見る男がいる。
「よう一葉、相も変わらず美人で何よりだ。なーに、いつもの冗談だ。知ってんだろ?俺が"こう"なのはよ」
一「それもそうか。お主も"変わっておらず"安心したぞ」
雷騎の「落ちぶれた」発言は今に始まった事ではないのか、一葉は気にも留めていなかった。
「おう。で、隣は誰だ?」
?「あ、俺は新田剣丞って言います」
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