足利の嫁
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夜、一葉の部屋で乃愛は全て打ち明けた。
実は昼間に一葉は薄々気付いていたのだ。
乃愛と双葉のぎこちない言動によって。
一「…」
「…」
一「…ふむ」
「……、」
怒っている様子はないが、何かに耐えているように見えなくもない一葉。
始めに何と口を開くのか、乃愛は少し怯えながらも待っていた。
一「それにしても双葉がか」
言ったのは「とか」ではなく「がか」だった。
「とか」は初めてした接吻が双葉とだと捉えられる。
「がか」は乃愛ではなく双葉から起こした行動に意味があった。
「…あの「乃愛」は、はい!」
ピシッと姿勢を正す。
一「はやりお主を嫁にしてよかった」
「……はい?」
一「以前の双葉なら、そのような事は自らはせなんだ。これも乃愛が二条館に来てからというもの」
妹の成長ぶりに感心した一葉だが、それもすぐに終わった。
顔から笑顔が消えたのだ。
「(…嫌な予感)」
一「しかし余はな…余としては一番じゃないのが気に食わん。じゃから」
「ちょっ…!?」
されるがまま乃愛は畳へと押し倒される。
一(覚悟はよいな)
(ま、待って一葉!は、話を…!)
一(そうじゃな、夜は長い。じっくりと話合おうぞ)
(その「じっくり」が違う意味に聞こえ…あっ…!)
幽(…ま、こうなる事は予想済みでしたな)
(幽!いるなら助け…!)
NEXT:あとがき
実は昼間に一葉は薄々気付いていたのだ。
乃愛と双葉のぎこちない言動によって。
一「…」
「…」
一「…ふむ」
「……、」
怒っている様子はないが、何かに耐えているように見えなくもない一葉。
始めに何と口を開くのか、乃愛は少し怯えながらも待っていた。
一「それにしても双葉がか」
言ったのは「とか」ではなく「がか」だった。
「とか」は初めてした接吻が双葉とだと捉えられる。
「がか」は乃愛ではなく双葉から起こした行動に意味があった。
「…あの「乃愛」は、はい!」
ピシッと姿勢を正す。
一「はやりお主を嫁にしてよかった」
「……はい?」
一「以前の双葉なら、そのような事は自らはせなんだ。これも乃愛が二条館に来てからというもの」
妹の成長ぶりに感心した一葉だが、それもすぐに終わった。
顔から笑顔が消えたのだ。
「(…嫌な予感)」
一「しかし余はな…余としては一番じゃないのが気に食わん。じゃから」
「ちょっ…!?」
されるがまま乃愛は畳へと押し倒される。
一(覚悟はよいな)
(ま、待って一葉!は、話を…!)
一(そうじゃな、夜は長い。じっくりと話合おうぞ)
(その「じっくり」が違う意味に聞こえ…あっ…!)
幽(…ま、こうなる事は予想済みでしたな)
(幽!いるなら助け…!)
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