足利の嫁
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二条館の朝。
そこの未だ眠る乃愛の部屋の襖がゆっくりと開かれた。
足音を立てずに乃愛の側まで行く影。
布団をゴソゴソとされ何かを感じた乃愛が瞼を開けると、そこには…
一「目が覚めたか?乃愛」
「…、…か…!?」
覆い被さるようにして一葉が乃愛に跨って見下ろしていた。
一葉の長い髪がさらりと降りて乃愛の頬を掠める。
薄ら笑みをする一葉に、内心乃愛の胸が高鳴ったのはここだけの話だ。
一「余が直々に起こしに来たのじゃぞ。さっさと起きんか」
「あ、わ、わかった!わかったから早くどいて…!」
しかし起きろと言ったわりに一葉は退く素振りを見せない。
それどころか自身の大きな胸を乃愛の体に押し付けるようにして密着する。
いくら同性であっても、朝からこれは刺激が強過ぎる。
「一葉…!?」
一「のう乃愛。余がどれ程お主の事を好いているか…わかっておるか?」
その態勢のまま這いずり上がり、お互いの顔は目と鼻の先。
「かず…」
一「余がこれまで人を好いたのは…乃愛が始めてなんじゃ」
一葉の柔らかい手が乃愛の頬を撫でて首筋に降りる。
更に服の上から胸、脇腹へと移動していく。
ぞくっとした何かに乃愛が耐えていると、再び襖が開かれた。
幽「ああ、お邪魔でしたかな」
一葉の部屋に本人がいない事に気付いた幽が探しに来たのだろう。
それにしても、この状況を見て何も動じない幽の精神は立派なものだ。
「ゆ、幽!あの…!」
幽「いやはや何も言いますまい。一葉様、あまり遅くなられませんよう。では…ごゆっくり」
一「うむ」
「え…ちょっと!放って行くの!?」
そのまま何もなかったかのように幽は出ようとするも「そんなわけないでしょう」と踵 を返して、一葉の襟を掴んで無理矢理立たせた。
一「な、何をする幽!」
幽「朝から"いただく"のは結構。しかし、それでは今日の仕事に支障が出てしまいますぞ」
何を"いただく"のかは、そこはあえて何も言わない幽。
しかし「朝から」の言葉に反応した一葉は。
一「夜ならばよいのだな?」
「よくない!」
幽「いいでしょう」
「幽!?」
一「よし。乃愛、今は余も我慢してやろう。早う起きんか」
「何その上から目線!?」
幽「一葉様から『我慢』の言葉が出てくるとは…今日は槍でも降るのでございましょうなぁ」
「……」
この二人を前に何を言っても無駄だと、乃愛は改めて思った瞬間だった。
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そこの未だ眠る乃愛の部屋の襖がゆっくりと開かれた。
足音を立てずに乃愛の側まで行く影。
布団をゴソゴソとされ何かを感じた乃愛が瞼を開けると、そこには…
一「目が覚めたか?乃愛」
「…、…か…!?」
覆い被さるようにして一葉が乃愛に跨って見下ろしていた。
一葉の長い髪がさらりと降りて乃愛の頬を掠める。
薄ら笑みをする一葉に、内心乃愛の胸が高鳴ったのはここだけの話だ。
一「余が直々に起こしに来たのじゃぞ。さっさと起きんか」
「あ、わ、わかった!わかったから早くどいて…!」
しかし起きろと言ったわりに一葉は退く素振りを見せない。
それどころか自身の大きな胸を乃愛の体に押し付けるようにして密着する。
いくら同性であっても、朝からこれは刺激が強過ぎる。
「一葉…!?」
一「のう乃愛。余がどれ程お主の事を好いているか…わかっておるか?」
その態勢のまま這いずり上がり、お互いの顔は目と鼻の先。
「かず…」
一「余がこれまで人を好いたのは…乃愛が始めてなんじゃ」
一葉の柔らかい手が乃愛の頬を撫でて首筋に降りる。
更に服の上から胸、脇腹へと移動していく。
ぞくっとした何かに乃愛が耐えていると、再び襖が開かれた。
幽「ああ、お邪魔でしたかな」
一葉の部屋に本人がいない事に気付いた幽が探しに来たのだろう。
それにしても、この状況を見て何も動じない幽の精神は立派なものだ。
「ゆ、幽!あの…!」
幽「いやはや何も言いますまい。一葉様、あまり遅くなられませんよう。では…ごゆっくり」
一「うむ」
「え…ちょっと!放って行くの!?」
そのまま何もなかったかのように幽は出ようとするも「そんなわけないでしょう」と
一「な、何をする幽!」
幽「朝から"いただく"のは結構。しかし、それでは今日の仕事に支障が出てしまいますぞ」
何を"いただく"のかは、そこはあえて何も言わない幽。
しかし「朝から」の言葉に反応した一葉は。
一「夜ならばよいのだな?」
「よくない!」
幽「いいでしょう」
「幽!?」
一「よし。乃愛、今は余も我慢してやろう。早う起きんか」
「何その上から目線!?」
幽「一葉様から『我慢』の言葉が出てくるとは…今日は槍でも降るのでございましょうなぁ」
「……」
この二人を前に何を言っても無駄だと、乃愛は改めて思った瞬間だった。
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