いつか訪れるその日まで
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今までノアはミドリを裏切った事はないからこそ言える言葉。
そしてそれを知っているミドリだからノアを信じられた。
「…わかった。お姉ちゃんは一度言い出したら聞かないもんね」
「一言多い。さて…」
時間を見るとそろそろミドリは家を出なくてはならない時間になっていた。
事前に準備を済ましていたので、すぐに家を出ようとミドリは玄関に向かう。
「あ、ミドリ。ヒカリちゃんとユカリちゃんに会ったら、またお菓子作りしようって言っといて」
「オッケー!じゃ、いってきまーす!」
ミドリを送り出したノアは、その足で自室に戻る。
テーブルの引き出しから一通の手紙を取り出す。
内容は円卓の騎士の誘いでアーサーからだった。
『君の実力は俺がよく知っている。是非ノアには円卓の騎士に入ってもらいたい。いい返事を期待している』
「何が『期待』かしら…あの馬鹿」
ノアはアカデミーの卒業生で、その頃からアーサーと面識があった。
この時からノアは才能があり成績もよく、何故か食事に誘われた事も何度かあったが断ってきた。
「評議会…ね」
ノアがミドリに言えなかった仕事。
それは少なからずミドリの知らない所で、ノアがアカデミーに"関係者"として出入りしている事だった。
遠からず近い未来、ノアは評議会に行くだろうと考えていた。
そこで、もしミドリに会ったら何て言おう。
隠していた事を怒るだろうか。
それとも喜んでくれるだろうか。
「……」
どっちにしろ、言わなければならないその瞬間が迫っていた。
NEXT:あとがき
そしてそれを知っているミドリだからノアを信じられた。
「…わかった。お姉ちゃんは一度言い出したら聞かないもんね」
「一言多い。さて…」
時間を見るとそろそろミドリは家を出なくてはならない時間になっていた。
事前に準備を済ましていたので、すぐに家を出ようとミドリは玄関に向かう。
「あ、ミドリ。ヒカリちゃんとユカリちゃんに会ったら、またお菓子作りしようって言っといて」
「オッケー!じゃ、いってきまーす!」
ミドリを送り出したノアは、その足で自室に戻る。
テーブルの引き出しから一通の手紙を取り出す。
内容は円卓の騎士の誘いでアーサーからだった。
『君の実力は俺がよく知っている。是非ノアには円卓の騎士に入ってもらいたい。いい返事を期待している』
「何が『期待』かしら…あの馬鹿」
ノアはアカデミーの卒業生で、その頃からアーサーと面識があった。
この時からノアは才能があり成績もよく、何故か食事に誘われた事も何度かあったが断ってきた。
「評議会…ね」
ノアがミドリに言えなかった仕事。
それは少なからずミドリの知らない所で、ノアがアカデミーに"関係者"として出入りしている事だった。
遠からず近い未来、ノアは評議会に行くだろうと考えていた。
そこで、もしミドリに会ったら何て言おう。
隠していた事を怒るだろうか。
それとも喜んでくれるだろうか。
「……」
どっちにしろ、言わなければならないその瞬間が迫っていた。
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