"世界中の人に幸せを"

これがリオがMVCDとなった事で願った事。
それからと言うもの世界のあちこちで奇跡が起こり始める。
その中の一つに、リナの母親が意識を取り戻した事も含まれている。

そしてリオが宥（なだ）めた事もあってか、ようやくリナを落ち着かせる事が出来た。
まだ何か言いたげなリナだったが、それよりもライキがここにいる理由が先。

ﾘﾅ「それで？何で兄さんがここにいるわけ？」
ﾘｵ「うん。私も気になるよ」
「ああ。それは俺の仕事にも関係しててだな」

兄妹同然として育った三人の再会。
そしてこれもまた、その"奇跡"のうちの一つ。

「俺もディーラーになったからな。今日からここで働く事になったんだ」

既にオーナーのハワードには話が通っているらしく、その事を知らなかった二人は驚いた。

ﾘﾅ「い、いつの間に…」
ﾘｵ「オーナーも言ってくれればいいのに…」
「いや、俺が言ったんだ。『二人には俺が行くまで言わないでくれ』って」

ライキの予想通り、驚く二人の顔も見れて満更でもないようだった。









(となると、ここでは二人は俺の先輩になるのか。ま、これからよろしくな)
ﾘｵ(先輩って…)
ﾘﾅ(既に一人「先輩」って呼ばれてるわね)
(ん？そうか)
ﾘｵ(あ、でも私は今まで通り「お兄ちゃん」って呼ぶね！)
(…それはそれでリオファンの客から怖い目で見られそうだな)
ﾘﾅ(兄さんも大変ね)




END