「ここか」

ハワードリゾート。
そこはカジノが盛んで数多くのホテルが建ち並んでいる。
主にカジノをする者達は、人生に一発逆転を狙う人や『賭け』に魅了された人もいる。
そしてそれは、遠方からわざわざやって来る者も少なくはない。
今ここに一人の男が施設の入口に立っていた。
彼の名はライキ。
しかしライキはカジノをしに来たのではなく、別の用件があった。

「元気にしてるかな…あいつら」

そう、ある人物に逢う為に。









ライキは目的の人物がここにいる事を確認し、受付で入場許可を貰った。
ロビーを抜けてカジノ会場に出る。
しかし人が多く見渡しが悪かったので、ここは手っ取り早くと思って近くを通った人に声を掛けた。

「すみません。この子達を捜しているんですが」
？「あら？この子達は…」

持っていた写真を見せると女性はすぐにわかったのか、いる場所を教えてくれた。

？「あそこに柱があるでしょう？その向こう側を行った所にいるわ」
「わかりました。えっと…」
？「私はティファニーよ」
「ティファニーさん、ありがとうございました」

ライキが礼を言って去った後、ティファニーは小さく言った。

テ「あの子がリオの言ってた…」




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