GODDESS OF VICTORY
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それからと言うもの、オーナーはノアに何も強要する事はなくなったそうな。
この瞬間ハワードリゾート内で、ノアに逆らうべからず、とまで異名が付いたぐらいだ。
雇われている身でありながら自らのオーナーを脅す。
そうそう出来る事ではない。
「ふふ…」
「何?いきなり笑って」
「ううん、何でも。ちょっと思い出してただけ」
「…そう。それより、着いたから鍵出して」
リオの部屋の前でノアが手を出せば、リオは素直に鍵を渡した。
中に入れば普段のリオの性格が出ているような綺麗にされた部屋。
寝室まで行くと片隅の棚の上には、あるカードが透明なカプセルに包まれていた。
"ゲートカード"
そしてリオの持つ特殊能力、幸運を呼び込むロールルーラー。
そんなものは一切持っていないノアだが、己の技能を磨いてここまで上がって来れた。
それはリオも同じ。
同じように汗の滲む努力をして共にやって来た。
友達として出来る事はやってあげたい。
「……リオ、貴方今日の仕事休みなさい」
「え!?で、でも…」
数分、数時間だけ休むものだと思っていたリオ。
いきなり今日一日、何て言われて驚くのも無理はなかった。
「変わりのディーラーくらい誰でもいるじゃない。リナだってアーニャだって。勿論私も」
笑顔のないリオはリオらしくない。
「……」
「…あのね、私が言いたいのは」
ノアの言葉を聞いて小さくなるリオを見かねて更に話を続ける。
「貴方が不要だから言ったんじゃなくて、リオに…その……早く笑ってもらいたいから」
「ノア…」
「…だから休んで疲れをふっ飛ばしてもらわないと、リオの仕事を私がもらってもいいわけ?」
「それは困るなぁ」
だったら休む!と強く言われ、ようやくリオは自らのベッドに入った。
そのままノアは部屋を出ようとしたが、呼び止められて振り返る。
「ありがとう。心配してくれて」
「…!」
こんな時でも笑顔を忘れないリオ。
やっぱりリオには…
(は、早く休みなさい!)
(最近のノアは何だかリナに似てきてるよ?)
(…それ、リナが聞いたら何て思うかな)
(くしゅっ!)
(リナ、風邪?)
(…誰か噂でもしてるのかしら)
NEXT:あとがき
この瞬間ハワードリゾート内で、ノアに逆らうべからず、とまで異名が付いたぐらいだ。
雇われている身でありながら自らのオーナーを脅す。
そうそう出来る事ではない。
「ふふ…」
「何?いきなり笑って」
「ううん、何でも。ちょっと思い出してただけ」
「…そう。それより、着いたから鍵出して」
リオの部屋の前でノアが手を出せば、リオは素直に鍵を渡した。
中に入れば普段のリオの性格が出ているような綺麗にされた部屋。
寝室まで行くと片隅の棚の上には、あるカードが透明なカプセルに包まれていた。
"ゲートカード"
そしてリオの持つ特殊能力、幸運を呼び込むロールルーラー。
そんなものは一切持っていないノアだが、己の技能を磨いてここまで上がって来れた。
それはリオも同じ。
同じように汗の滲む努力をして共にやって来た。
友達として出来る事はやってあげたい。
「……リオ、貴方今日の仕事休みなさい」
「え!?で、でも…」
数分、数時間だけ休むものだと思っていたリオ。
いきなり今日一日、何て言われて驚くのも無理はなかった。
「変わりのディーラーくらい誰でもいるじゃない。リナだってアーニャだって。勿論私も」
笑顔のないリオはリオらしくない。
「……」
「…あのね、私が言いたいのは」
ノアの言葉を聞いて小さくなるリオを見かねて更に話を続ける。
「貴方が不要だから言ったんじゃなくて、リオに…その……早く笑ってもらいたいから」
「ノア…」
「…だから休んで疲れをふっ飛ばしてもらわないと、リオの仕事を私がもらってもいいわけ?」
「それは困るなぁ」
だったら休む!と強く言われ、ようやくリオは自らのベッドに入った。
そのままノアは部屋を出ようとしたが、呼び止められて振り返る。
「ありがとう。心配してくれて」
「…!」
こんな時でも笑顔を忘れないリオ。
やっぱりリオには…
(は、早く休みなさい!)
(最近のノアは何だかリナに似てきてるよ?)
(…それ、リナが聞いたら何て思うかな)
(くしゅっ!)
(リナ、風邪?)
(…誰か噂でもしてるのかしら)
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