ア「…サンキューな乃愛。恩に着るぜ」
「じゃあ今から曲の方に連絡取りに行くわ」

部屋を出ようとする乃愛。
すると三人は一斉に、「寝た方がいい」と言って乃愛を引き止めた。
そんなに疲れた表情をしているのか乃愛自身気付かなかった。

「…ホント、こういう時だけ息合わないでよ」

そう言ってくれた事に嬉しくて少しだけ笑みを浮かべると、乃愛は寝に入った。

ル「よっぽど睡眠が溜まってたみたいだね」
ア「ったく。昔から無理するとこがあるからなぁ」
リ「……」
ア「…ってリョーコ！お前何一緒に寝ようとしてんだ！」
ル「あ、僕も…！」
リ「乃愛、寝てるから静かにして」

そんなやり取りがあった事を乃愛は知るよしもない。




数ヶ月後。
作詞・作曲が共に完璧に仕上がったのが、彼女達のデビュー作とも言える曲。

【小夜啼鳥（サヨナキドリ）】









(作ったからには絶対勝って歌いなさいよ)
ア(おう！)
リ(負けない)
ル(勿論だよ)




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