牌が繋げるもの
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その10年後、雷騎は雀士街に来ていた。
昔の雲雀は麻雀に執着していたが、これは賭けだった。
もし違う道に走っていたのなら何も手がかりはなくなってしまう。
そんな不安を他所に、この街である噂を聞いた。
『金髪に割れた一筒を持ち、腕に包帯を巻いた、とてつもなく強い雀士がいる』
間違いなく雲雀だ。
包帯と言うのが気になったが、やはりと言うべきか雀士になっていたようだ。
そして、ある一角の店の前に人だかりが出来ていた。
一局打っていたようだが、どうも様子がおかしい。
「おらおらどうした!?もっと強い奴はいないのか?」
「あたいを楽しませてくれる奴はいないのか」と威勢よく言っていたのは…彼女だった。
「……雲雀」
「あ?」
吊り上がった目。
昔の妹思いの優しい目がそこにはなかった。
今のこんな姉を見れば麻姫はどう思うだろうか。
そんな中で雲雀が雷騎を見た瞬間、動きが止まった。
「お前……まさか」
「…よお雲雀。捜したぜ」
「雷騎…」
周りがザワつくのを他所に雷騎は一つ提案した。
「俺にも一局打たせろよ。お前がどれ程強くなったのか見てやる」
「っ…は、言うじゃない。いいだろう。あたいも強い奴の牌を噛み砕きたくて仕方なくてねぇ」
雷騎の登場に一瞬動揺が見えた雲雀だが、「一局」と聞いたら黙っていない。
…口調も変わってしまった彼女に、正直一泡吹かせてやろうと雷騎は思った。
その数分後、結果は雷騎の勝ち。
負け知らずの雲雀が呆気に取られている隙に、雷騎は手を引いてその場を離れた。
落ち着ける場所にと用意した部屋で今までの事を聞いた。
この10年間、何処で何をしていたのか。
帰って来た内容はあまり納得出来るものではなかったが仕方がなかった。
邪気にかかる前の記憶が曖昧なのも、一つの理由なのかもしれないが。
.
昔の雲雀は麻雀に執着していたが、これは賭けだった。
もし違う道に走っていたのなら何も手がかりはなくなってしまう。
そんな不安を他所に、この街である噂を聞いた。
『金髪に割れた一筒を持ち、腕に包帯を巻いた、とてつもなく強い雀士がいる』
間違いなく雲雀だ。
包帯と言うのが気になったが、やはりと言うべきか雀士になっていたようだ。
そして、ある一角の店の前に人だかりが出来ていた。
一局打っていたようだが、どうも様子がおかしい。
「おらおらどうした!?もっと強い奴はいないのか?」
「あたいを楽しませてくれる奴はいないのか」と威勢よく言っていたのは…彼女だった。
「……雲雀」
「あ?」
吊り上がった目。
昔の妹思いの優しい目がそこにはなかった。
今のこんな姉を見れば麻姫はどう思うだろうか。
そんな中で雲雀が雷騎を見た瞬間、動きが止まった。
「お前……まさか」
「…よお雲雀。捜したぜ」
「雷騎…」
周りがザワつくのを他所に雷騎は一つ提案した。
「俺にも一局打たせろよ。お前がどれ程強くなったのか見てやる」
「っ…は、言うじゃない。いいだろう。あたいも強い奴の牌を噛み砕きたくて仕方なくてねぇ」
雷騎の登場に一瞬動揺が見えた雲雀だが、「一局」と聞いたら黙っていない。
…口調も変わってしまった彼女に、正直一泡吹かせてやろうと雷騎は思った。
その数分後、結果は雷騎の勝ち。
負け知らずの雲雀が呆気に取られている隙に、雷騎は手を引いてその場を離れた。
落ち着ける場所にと用意した部屋で今までの事を聞いた。
この10年間、何処で何をしていたのか。
帰って来た内容はあまり納得出来るものではなかったが仕方がなかった。
邪気にかかる前の記憶が曖昧なのも、一つの理由なのかもしれないが。
.