久し振りに宗朗に会いに柳生道場に来た雷騎。
しかし長い階段を上り切り、目の前の門を見て絶句した。

「………………」

そこには道場なんて面影は全くない。
それどころか。

とぅるーしゃどう。

と書かれている。
どうやら喫茶店になっているようだ。

えっと…真陰…？
俺がいない間に何があったんだ宗朗。

とりあえず門を開け中を覗く。
本堂は中庭を抜けた先にあるのだが。

「…何ここ。戦争でも起こったか？」

大きなクレーターが幾つもあり、木に至っては根っこから引き抜かれた状態で横たわっていた。
誰か片付けろよ。
っていうか半蔵は？
彼女お庭番じゃなかったっけ。

そんな事を考えながら歩いていると本堂に到着。
しかしそこでも中を開けて吃驚。
本当に喫茶店になっていた。
道場は何処に行った？
いや、それよりも…

？「お帰りなさいませご主人様！」

赤い髪の女の子がいた。
おまけに露出の高いメイド服。
満更でもないのか凄く可愛い笑顔で出迎えに来てくれた。
純粋無垢。
まさにこの言葉が似合った。

…………いや、誰だこの子。

「…宗朗はどこ？」
？「ん？お兄ちゃんの知ってる人？」

お、お兄ちゃんだと！？

突っ込みたい所は山程あるが、とりあえず質問に答える。

「お、幼馴染みで…因みに千姫、徳川の姫とも」
？「わかった！呼んで来るね！」
「あ、おい…」

奥へと駆けて行った女の子だが。

「（…見えてる）」

短いスカートから下着がチラチラと見えていた。




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