知らぬが仏
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「雷騎」
「だ、駄目だって「どうしてもですか」…っ……どうしてもだ」
「……」
声のトーンが落ち、雷騎の服を掴む手の力が緩んだ。
どこか悲しそうな表情をするヨシテルに戸惑いながらも、雷騎は頑なに良しとしない。
やがて掴む手は服から離れ…
ぽすっ…と雷騎の胸に額を押し付けた。
そうされる事によって、今のヨシテルの表情は窺 えない。
「……へ?」
「……」
「あ、あのっ……えぇ…?」
いきなりの事でどう表現していいのかわからず雷騎はどもってしまう。
「……」
「ヨ、ヨシテル…?」
「……」
しかし余りにも黙り過ぎているので心配になってきた雷騎は、ゆっくりと肩に手をかけてヨシテルの上体を起こすが。
「…寝てるし」
小さな寝息を立てて眠っていた。
完全に酔いが回ったのか、赤くなった頬はそのままである。
「はぁ……どうしたもんかなぁ」
将軍である前に女性をこのまま寝かせると風邪を引くかもしれない。
だが仮に雷騎が眠ったヨシテルを抱えて部屋に連れて行くのもどうだ。
それこそ見つかれば問題になるのではないか。
「…仕方ない、か。文句は聞かないからな」
しかし選んだのは後者。
静かにヨシテルを抱えて移動を始めた。
(あ、頭が痛い…)
(おはようさん。気分は…まあ聞くまでもないか)
(ここは…雷騎、私はあの後どうやって部屋に…)
(聞きたいか?)
(え?)
(言ってやらんでもないが、部屋まで行った経緯を知りたいか?)
(部屋まで………って、私に何かしたのですか!?)
(するかっ!!一体何を想像した!?)
NEXT:あとがき
「だ、駄目だって「どうしてもですか」…っ……どうしてもだ」
「……」
声のトーンが落ち、雷騎の服を掴む手の力が緩んだ。
どこか悲しそうな表情をするヨシテルに戸惑いながらも、雷騎は頑なに良しとしない。
やがて掴む手は服から離れ…
ぽすっ…と雷騎の胸に額を押し付けた。
そうされる事によって、今のヨシテルの表情は
「……へ?」
「……」
「あ、あのっ……えぇ…?」
いきなりの事でどう表現していいのかわからず雷騎はどもってしまう。
「……」
「ヨ、ヨシテル…?」
「……」
しかし余りにも黙り過ぎているので心配になってきた雷騎は、ゆっくりと肩に手をかけてヨシテルの上体を起こすが。
「…寝てるし」
小さな寝息を立てて眠っていた。
完全に酔いが回ったのか、赤くなった頬はそのままである。
「はぁ……どうしたもんかなぁ」
将軍である前に女性をこのまま寝かせると風邪を引くかもしれない。
だが仮に雷騎が眠ったヨシテルを抱えて部屋に連れて行くのもどうだ。
それこそ見つかれば問題になるのではないか。
「…仕方ない、か。文句は聞かないからな」
しかし選んだのは後者。
静かにヨシテルを抱えて移動を始めた。
(あ、頭が痛い…)
(おはようさん。気分は…まあ聞くまでもないか)
(ここは…雷騎、私はあの後どうやって部屋に…)
(聞きたいか?)
(え?)
(言ってやらんでもないが、部屋まで行った経緯を知りたいか?)
(部屋まで………って、私に何かしたのですか!?)
(するかっ!!一体何を想像した!?)
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