不器用な旅人
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将軍が自ら頭を下げるなど誰が思うだろうか。
「今の幕府…いえ、私には民を守れる力がない。だから…お願いします。私に力を貸して下さいませんか?」
あまりにも低姿勢な彼女。
しかしその瞳の奥には、強い炎が灯っていた。
あれから数ヵ月経ったある日。
「(ヨシテルは無茶をし過ぎてる気がする)」
そう言ったのは、最近二条御所に住むようになった雷騎。
このご時世には危険と言われるにも関わらず旅をしていた。
偶然立ち寄った京の都で出会った足利ヨシテル。
彼女は身を粉にしてまで、民を守りたいという意志が強い。
「だからと言って、ここまでするか?普通」
「……」
最早ぐぅの音も出ないのか、ヨシテルは布団を深く被った。
ヨシテルの気持ちがわからなくもない雷騎だが、それで体調を悪くして倒れられてしまっては元も子もない。
「気分はどうだ?」
「…問題ないです」
「ならいい」
本当は今すぐにでも布団から飛び出して行きたいヨシテルだが、目の前に雷騎がいてはそれが出来ない。
もししようものなら、無理に布団へ返されるのがオチだ。
執務をする部屋で倒れていたヨシテルを見つけ、寝室へ運んだのは雷騎だった。
着替えはミツヒデに任せ、それを終えた頃に雷騎が代わって看病していた。
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「今の幕府…いえ、私には民を守れる力がない。だから…お願いします。私に力を貸して下さいませんか?」
あまりにも低姿勢な彼女。
しかしその瞳の奥には、強い炎が灯っていた。
あれから数ヵ月経ったある日。
「(ヨシテルは無茶をし過ぎてる気がする)」
そう言ったのは、最近二条御所に住むようになった雷騎。
このご時世には危険と言われるにも関わらず旅をしていた。
偶然立ち寄った京の都で出会った足利ヨシテル。
彼女は身を粉にしてまで、民を守りたいという意志が強い。
「だからと言って、ここまでするか?普通」
「……」
最早ぐぅの音も出ないのか、ヨシテルは布団を深く被った。
ヨシテルの気持ちがわからなくもない雷騎だが、それで体調を悪くして倒れられてしまっては元も子もない。
「気分はどうだ?」
「…問題ないです」
「ならいい」
本当は今すぐにでも布団から飛び出して行きたいヨシテルだが、目の前に雷騎がいてはそれが出来ない。
もししようものなら、無理に布団へ返されるのがオチだ。
執務をする部屋で倒れていたヨシテルを見つけ、寝室へ運んだのは雷騎だった。
着替えはミツヒデに任せ、それを終えた頃に雷騎が代わって看病していた。
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