乙女心は複雑
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「…何やってんすか」
二条御所の朝の庭で、雷騎が起きて目にした光景。
それはここの主であるヨシテルが箒 を手に掃除していた。
「ああ雷騎、おはようございます」
「おはようございます…じゃなくてですね!何やってんすかヨシテル様!」
縁側の下に備えてあった草履 を履き、ヨシテルに駆け寄った。
「何って…見てわかりませんか?」
「わかるけど!あ、いや、わかりますけども!」
慌てて言葉を言い直す雷騎。
掃除をしているのはわかる。
だが、問題は誰が掃除をしているのかだ。
「たまたま早く目が覚めたので、こうして掃除をしているのですが…」
「将軍の立場である方がする事じゃないって言ってるんですよ!」
「…雷騎」
少し控えめの声で言ったヨシテルに雷騎は気付いた。
これは一度言い出したら聞かない時と同じだと。
「私は将軍と言えど、日々身の回りを綺麗にする事は精神の鍛練になると思っています」
「…かもしれませんが」
「ですから、今は私にやらせて下さい」
頑なに「やる」と言ったら揺るがないヨシテルに雷騎は半諦めかけていた。
さっきも言ったが、やはり掃除は将軍がする事ではない。
何か手はないかと周りを見て、一つ思い浮かんだ。
"それ"を持って雷騎に背中を向けているヨシテルに近付く。
「(少々粗いかもしれんが…これもヨシテル様の為)」
.
二条御所の朝の庭で、雷騎が起きて目にした光景。
それはここの主であるヨシテルが
「ああ雷騎、おはようございます」
「おはようございます…じゃなくてですね!何やってんすかヨシテル様!」
縁側の下に備えてあった
「何って…見てわかりませんか?」
「わかるけど!あ、いや、わかりますけども!」
慌てて言葉を言い直す雷騎。
掃除をしているのはわかる。
だが、問題は誰が掃除をしているのかだ。
「たまたま早く目が覚めたので、こうして掃除をしているのですが…」
「将軍の立場である方がする事じゃないって言ってるんですよ!」
「…雷騎」
少し控えめの声で言ったヨシテルに雷騎は気付いた。
これは一度言い出したら聞かない時と同じだと。
「私は将軍と言えど、日々身の回りを綺麗にする事は精神の鍛練になると思っています」
「…かもしれませんが」
「ですから、今は私にやらせて下さい」
頑なに「やる」と言ったら揺るがないヨシテルに雷騎は半諦めかけていた。
さっきも言ったが、やはり掃除は将軍がする事ではない。
何か手はないかと周りを見て、一つ思い浮かんだ。
"それ"を持って雷騎に背中を向けているヨシテルに近付く。
「(少々粗いかもしれんが…これもヨシテル様の為)」
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