それから暫くして、ヨシモトとイエヤスがやって来て今後の事を話した。
しかし向こうも急用が入ったおかげでそんなに時間をとられず、細かい事は次回にノアかヨシテルが訪れた時になった。
ノアが城を出ようとした所で、リキュウが見送りに来る。
因みにヨシモトとイエヤスは、新しい衣装がどうとか(主にヨシモトが)キャッキャしながら戻って行った。

「今度来るまでには良い茶葉を用意して、最高のおもてなしをさせていただきます」
「ありがとう」
「それと城に入る時は、是非裏からお入り下さいますよう」
「え、何で裏……あ」

言ってから気付いてしまった。
そう、聞かなければよかったと。

「おもてなしをするだけあって、"表なし"ですので」
「…………」
「どうかされましたか？」
「い、いや…何でも…」

ノアは思った。
今度来た時、あの二人から駄洒落回避を教えてもらおうと。




NEXT：あとがき