将軍代理と茶人さん
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各国平定の為ヨシテルは各地を駆け巡る。
しかし、その体は一つ。
あっちへ行きこっちへ行きと、日々ヨシテルの忙しさは増すばかり。
見かねた義昭やミツヒデがしつこく休むよう言い続けて、ようやく聞き入れてもらえる状態になった。
だが、その間はどうするのか。
そこへ信頼している家臣の一人、ノアを代理として他国へ出す事にした。
「ふう…ようやく着いた」
今川ヨシモトが治める地に訪れたノア。
城へ赴 いて面通りした後、部屋に通される。
謁見の間といった緊迫した場所ではなく、普通の部屋に案内された事に疑問を持っていると襖が開かれた。
「リキュウ!」
「お久し振りですね、ノアさん」
茶人の被り物と片眼鏡、細目といった特徴のあるリキュウが部屋に入ってきた。
「ホント久し振り。どうしたの?」
「実はヨシモト様は今、手が離せない急用が出来てしまったので」
それが終わるまで、リキュウにはノアの話し相手をお願いされたらしい。
「急用なら仕方ないか。待つしかないね」
「それなら、抹茶でも煎じましょうか?あ、それまで"待っちゃ"くれないでしょうけど」
「ぜ、絶好調だね…」
「それはもう」
恐らく「待つ」と「抹茶」を掛けたのだろう。
場が寒くなってしまった。
「そ、それにしても、何で待ってくれないって思うの?」
「ノアさんもお忙しい身。将軍ヨシテル様の代理として、各地を巡っておられます」
「そりゃあ…まあ長くはいられないけど」
長居は出来ない。
こうしている間にも、どこかの国で争いが起ころうとしているかもしれないからだ。
だが…
「(呑むぐらいの時間なら待てるから…)」
.
しかし、その体は一つ。
あっちへ行きこっちへ行きと、日々ヨシテルの忙しさは増すばかり。
見かねた義昭やミツヒデがしつこく休むよう言い続けて、ようやく聞き入れてもらえる状態になった。
だが、その間はどうするのか。
そこへ信頼している家臣の一人、ノアを代理として他国へ出す事にした。
「ふう…ようやく着いた」
今川ヨシモトが治める地に訪れたノア。
城へ
謁見の間といった緊迫した場所ではなく、普通の部屋に案内された事に疑問を持っていると襖が開かれた。
「リキュウ!」
「お久し振りですね、ノアさん」
茶人の被り物と片眼鏡、細目といった特徴のあるリキュウが部屋に入ってきた。
「ホント久し振り。どうしたの?」
「実はヨシモト様は今、手が離せない急用が出来てしまったので」
それが終わるまで、リキュウにはノアの話し相手をお願いされたらしい。
「急用なら仕方ないか。待つしかないね」
「それなら、抹茶でも煎じましょうか?あ、それまで"待っちゃ"くれないでしょうけど」
「ぜ、絶好調だね…」
「それはもう」
恐らく「待つ」と「抹茶」を掛けたのだろう。
場が寒くなってしまった。
「そ、それにしても、何で待ってくれないって思うの?」
「ノアさんもお忙しい身。将軍ヨシテル様の代理として、各地を巡っておられます」
「そりゃあ…まあ長くはいられないけど」
長居は出来ない。
こうしている間にも、どこかの国で争いが起ころうとしているかもしれないからだ。
だが…
「(呑むぐらいの時間なら待てるから…)」
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