昭「ノア……姉上が…姉上が…！」
「誰、が…」
ﾉﾌﾞ「…ワシがやった」

家臣と見られる二人に抱えられながらやって来たノブナガ。
その体はカシンとの戦いでボロボロだった。

「…ノブナガ」
ﾉﾌﾞ「憎いか？ヨシテルを斬ったワシが」
「っ！！」

カッとノアの目が見開かれる。
フラフラとしながらも立ち上がる。

ﾉﾌﾞ「…離せ」
ﾋﾃﾞ「御館様？」
ﾉﾌﾞ「よいから離せ」
ﾄｼ「だけど御館様、こいつ…」
ﾉﾌﾞ「何度も言わせるでない！！」

ビクッと肩を跳ねさせたヒデヨシとトシイエは、支えていた腕を離した。

ﾉﾌﾞ「ノアと言ったか。そんなに憎いなら…そのヨシテルの刀でワシを斬れ」

地面に刺さった鬼丸国綱を抜き、ノアに向かって投げた。
ヒデヨシとトシイエはノブナガを止めようとするも、手を出すなと一喝する。

「……」
ﾉﾌﾞ「それでワシを斬れば、ヨシテルの無念は晴らせるじゃろう」
「(……ヨシテルッ…！)」

カチャリと柄を持ち、ゆっくりと上げる。
そして…




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