幕府が力によって平定する為、ヨシテルはユウサイの力を借りて動き出した。
しかしユウサイは仮の姿で、悪しき者カシンが乗っ取っていた。
その力を借りてしまったヨシテルは暴走し、弟の義昭を手にかけようとする。
僅かに残った己の意思で留まったヨシテルは、鬼丸国綱で自分を斬るように言った。
義昭はそれが出来ず、代わりになるように現れたノブナガが斬った。









ﾖｼ『ありがとう…』









「…………」

何が起こったのか。
ノアが駆け付けた時は、既にヨシテルは事切れていた。

「……ヨシテル…？」

ヨシテルの血溜まりの中、姉の手を離さず握ったままの泣きじゃくる義昭。
側には血が付着した鬼丸国綱が地面に突き刺さっている。
そして彼女が身に纏っている白い鎧は、左肩から右脇腹かけて大きく砕かれていた。




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