俺だけの人
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次の日。
学校へは、魅音は少し遅れて行くと言うので雷騎は先に行き教室で待っていた。
クラスメイトが集まり始めた頃、ようやく本人が到着。
「いや~、危ない危ない。もう少しで遅刻するとこだったよ」
「お前なぁ、そもそも何で遅れて……ん?」
ふと魅音に違和感を感じた雷騎は近付く。
目の前に迫られても動じる事がない魅音。
「何?やっぱりおじさんに気でもあるのかな~?」
「(やっぱり?)…俺が魅音と詩音の違いがわかるの忘れたのか?詩音」
小声で言えば、間が開いた後に小さな溜息が出た。
「わかるんですね」
「何年の付き合いだと思ってんだよ」
「そうですね。細かく言えば、親の代からじゃないでしょうか」
「確かにそうだがな」とその場を去ろうとした雷騎だが、次の詩音の一言でそうはいかなくなった。
「昨日の事、バラしちゃいますよ」
ピタリ…と歩みを止める。
「…どこから見てた?」
「それはお姉と雷騎が一緒の布団に入って熱い夜を……と言うのは冗談で」
「お前が言うと冗談に聞こえない」
いつになっても、ある意味この子は恐ろしいと雷騎は感じた。
「布団の所までですよ。それ以上は無粋と言うじゃないですか」
「確かに同じ布団で寝たよ。勿論変な意味じゃない」
「…それからは?」
「それからって?それだけだ」
「はぁ…お姉もお姉で相変わらずですね」
「で、肝心の魅音はどうしたんだよ」
「寝不足です」
「は?」
あの夜あまりの緊張で寝る事が出来ず、翌日雷騎と顔を合わせると思うと行けそうになかった魅音。
雷騎を先に学校へ行かせてから詩音に急遽変わってもらう事にした。
その事を雷騎が知るまで、そんなに時間は掛らない。
NEXT:あとがき
学校へは、魅音は少し遅れて行くと言うので雷騎は先に行き教室で待っていた。
クラスメイトが集まり始めた頃、ようやく本人が到着。
「いや~、危ない危ない。もう少しで遅刻するとこだったよ」
「お前なぁ、そもそも何で遅れて……ん?」
ふと魅音に違和感を感じた雷騎は近付く。
目の前に迫られても動じる事がない魅音。
「何?やっぱりおじさんに気でもあるのかな~?」
「(やっぱり?)…俺が魅音と詩音の違いがわかるの忘れたのか?詩音」
小声で言えば、間が開いた後に小さな溜息が出た。
「わかるんですね」
「何年の付き合いだと思ってんだよ」
「そうですね。細かく言えば、親の代からじゃないでしょうか」
「確かにそうだがな」とその場を去ろうとした雷騎だが、次の詩音の一言でそうはいかなくなった。
「昨日の事、バラしちゃいますよ」
ピタリ…と歩みを止める。
「…どこから見てた?」
「それはお姉と雷騎が一緒の布団に入って熱い夜を……と言うのは冗談で」
「お前が言うと冗談に聞こえない」
いつになっても、ある意味この子は恐ろしいと雷騎は感じた。
「布団の所までですよ。それ以上は無粋と言うじゃないですか」
「確かに同じ布団で寝たよ。勿論変な意味じゃない」
「…それからは?」
「それからって?それだけだ」
「はぁ…お姉もお姉で相変わらずですね」
「で、肝心の魅音はどうしたんだよ」
「寝不足です」
「は?」
あの夜あまりの緊張で寝る事が出来ず、翌日雷騎と顔を合わせると思うと行けそうになかった魅音。
雷騎を先に学校へ行かせてから詩音に急遽変わってもらう事にした。
その事を雷騎が知るまで、そんなに時間は掛らない。
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