「………………」
「ま、こんなもんだな」

それはいつもと変わらない部活。
しかし今回の雷騎は一味違った。
たまにはいいかと思い、この部活の部長である園崎魅音に勝つべく本気を出した。
そしてゲームの結果、魅音はそれに見事嵌められ最下位で雷騎が１位。
皆は呆気にとられ、魅音に至っては口から魂が出ている。

「みぃ…雷騎が凄く強い強いのですよ」
「はぅっ…負けた魅ぃちゃんも可愛い…お、お持ち帰「それは駄目だ」…」

雷騎の一言で大人しくなったレナ。

「俺の本当の力を見抜けなかったのが仇となったな」
「って！雷騎は今まで本気出してなかったっての！？」
「気付かなかった魅音が悪い」
「うう…」

相当悔しいのか机に伏せる。

「さ～て、罰ゲームは何にしようか」
「あ、あんまり酷いのはやめてよ…」
「それを散々やってきたお前が言うな」
「……」

最早ぐぅの音も出ないらしい。
メイド服やゴスロリにナース服の姿はメンバーの中で今まで見てきた。
魅音のロッカーの中は知れている。
それ以外と言えば…
ニヤリと魅音を見る。
嫌な予感でもしたのか魅音は冷や汗を掻き始めた。

「…エンジェルモートで働いてもらうか」
「うぐっ…！」
「ああ、あれか。詩音に「お姉、何やってるんですか？」って顔は笑ってるけど目が笑ってないのを向けられるのが嫌か？」
「そ、それは…」
「ったく、注文の多い奴だな。それじゃあ…」




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