限りある時間の中で
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「あと何年なんだろう」
この世に生を受けて数年経ったある日、母から衝撃的な言葉を聞いてしまった。
乃愛は後数年しか生きられない。
生まれつき体が弱く、運動なんてもっての他。
本当は園崎家の次期頭首は乃愛だった。
しかし体がこうでは継げないのが現実。
だから妹が変わりに次期頭首を継ぐ事になったのだが。
魅「乃愛姉ー!また詩音が苛めるー!」
縁側に腰かけて外を眺めていた乃愛。
バタバタと足音を立ててやって来たのは妹の一人。
「こら走らない。母さんやお婆様に怒られるよ」
魅「うっ…けど詩音が…」
魅音がまだ何か言おうとしていたが、乃愛が口元に人差し指を優しく当てる事で止まった。
「私がわからないとでも思った?"詩音"」
そう、目の前にいるのは魅音ではなく詩音。
園崎の中で乃愛だけが唯一、二人の見分けがつくのだ。
詩「…またわかった」
魅「何でわかるの?乃愛姉」
影で見ていたのだろう本物の魅音も姿を現す。
二人揃って同じ格好をしているから、知らない人から見ればどう違うのか理解し難いだろう。
「魅音は魅音、詩音は詩音。二人は同じでも、違うからわかるよ」
魅&詩「同じでも違う?」
「んー…ちょっと難しかったかな」
まだこの歳の子は本当の意味をわかっていない。
だが乃愛自身、そんなに難しい事を言ってるつもりはなかった。
魅「乃愛姉、お外行こう!」
詩「遊ぼうよ!」
乃愛の両サイドに同じように座り、着物の袖を引っ張る双子。
しかし遊べない。
行けたとしても精々散歩ぐらいだった。
「(…私も体力落ちたなぁ)」
一日一日のうちに、体力が落ちていくのが自分でもわかっていた。
それぐらい体が弱くなっている。
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この世に生を受けて数年経ったある日、母から衝撃的な言葉を聞いてしまった。
乃愛は後数年しか生きられない。
生まれつき体が弱く、運動なんてもっての他。
本当は園崎家の次期頭首は乃愛だった。
しかし体がこうでは継げないのが現実。
だから妹が変わりに次期頭首を継ぐ事になったのだが。
魅「乃愛姉ー!また詩音が苛めるー!」
縁側に腰かけて外を眺めていた乃愛。
バタバタと足音を立ててやって来たのは妹の一人。
「こら走らない。母さんやお婆様に怒られるよ」
魅「うっ…けど詩音が…」
魅音がまだ何か言おうとしていたが、乃愛が口元に人差し指を優しく当てる事で止まった。
「私がわからないとでも思った?"詩音"」
そう、目の前にいるのは魅音ではなく詩音。
園崎の中で乃愛だけが唯一、二人の見分けがつくのだ。
詩「…またわかった」
魅「何でわかるの?乃愛姉」
影で見ていたのだろう本物の魅音も姿を現す。
二人揃って同じ格好をしているから、知らない人から見ればどう違うのか理解し難いだろう。
「魅音は魅音、詩音は詩音。二人は同じでも、違うからわかるよ」
魅&詩「同じでも違う?」
「んー…ちょっと難しかったかな」
まだこの歳の子は本当の意味をわかっていない。
だが乃愛自身、そんなに難しい事を言ってるつもりはなかった。
魅「乃愛姉、お外行こう!」
詩「遊ぼうよ!」
乃愛の両サイドに同じように座り、着物の袖を引っ張る双子。
しかし遊べない。
行けたとしても精々散歩ぐらいだった。
「(…私も体力落ちたなぁ)」
一日一日のうちに、体力が落ちていくのが自分でもわかっていた。
それぐらい体が弱くなっている。
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