身も心も
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
確かにそうかもしれない。
世の中の女性約8割がそうだと聞いた事がある。
ふと雷騎は詩音が嵌めている手袋に目がいく。
「詩音」
「はい」
「手袋寄こせ」
「嫌です。そんな事したら私の手が冷たくなるじゃないですか」
「片方でいい」
「?何を考えて…あ」
詩音の左手に嵌められていた手袋が雷騎に取られてしまった。
それを取った本人は自身の左手に。
雷騎の右手、詩音の左手は冷たい空気にあたる。
その手を雷騎は繋ぎ、先ほどまで入れていたポケットに一緒に入れる。
「…何してるんですか」
「こうしてりゃあ、普通に手袋したりポケットに手突っ込んだりするよりも暖かいだろ?」
雷騎の目を逸らす詩音の顔は少し赤く見えた。
それは寒さの所為なのか、それとも…
変わりにポケットの中の手が少し強く握られた。
「…まあ、雷騎の手が冷たいままだと可哀想ですしね」
「この年上気取り」
「雷騎は生意気な子供です」
「言ってろ」
この言葉のやり取りの真意を知っているのは二人だけ。
「ふふ…」
「…夕飯は何がいい?」
「何でもいいですよ。雷騎の作る料理はどれでも美味しいですし」
「じゃあ鍋で」
「って、材料切るだけじゃないですか」
そんな会話をしながら、二人は人通りの少ない道を歩いて行った。
END
世の中の女性約8割がそうだと聞いた事がある。
ふと雷騎は詩音が嵌めている手袋に目がいく。
「詩音」
「はい」
「手袋寄こせ」
「嫌です。そんな事したら私の手が冷たくなるじゃないですか」
「片方でいい」
「?何を考えて…あ」
詩音の左手に嵌められていた手袋が雷騎に取られてしまった。
それを取った本人は自身の左手に。
雷騎の右手、詩音の左手は冷たい空気にあたる。
その手を雷騎は繋ぎ、先ほどまで入れていたポケットに一緒に入れる。
「…何してるんですか」
「こうしてりゃあ、普通に手袋したりポケットに手突っ込んだりするよりも暖かいだろ?」
雷騎の目を逸らす詩音の顔は少し赤く見えた。
それは寒さの所為なのか、それとも…
変わりにポケットの中の手が少し強く握られた。
「…まあ、雷騎の手が冷たいままだと可哀想ですしね」
「この年上気取り」
「雷騎は生意気な子供です」
「言ってろ」
この言葉のやり取りの真意を知っているのは二人だけ。
「ふふ…」
「…夕飯は何がいい?」
「何でもいいですよ。雷騎の作る料理はどれでも美味しいですし」
「じゃあ鍋で」
「って、材料切るだけじゃないですか」
そんな会話をしながら、二人は人通りの少ない道を歩いて行った。
END
2/2ページ