雷騎の家。
部屋に入るなり雷騎は狂った様に笑っていた。

「は、ははっ…あっはははは…！！」

そう、魅音は圭一の所に行ったんだ。
もう戻って来ない。
圭一は魅音を手に入れたんだ。
もう…俺の所には…

「…………あーあ」

ひとしきり笑った後、雷騎はよからぬ事を考えていた。
戻って来る事のない魅音。
圭一のものになってしまった魅音。
そんな魅音を雷騎は…手に入れたかった。
今の雷騎はこの事に矛盾しているのに気が付かない。
ただ無理矢理にでも…
その為にはどうすればいいのか。
それに普通に奪うだけじゃ物足りない
……思い知らせてやる。

「そうだなぁ」

圭一を殺ってしまおうか。
いや、それじゃ面白くない。
それなら。

「ははっ、魅音だな」

魅音をこの手で殺ってしまえば誰にも奪われない。
そう、永遠に…









翌日、雷騎は自然を装って魅音を家に呼んだ。




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