いっそ手に入らぬなら
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「雷騎ー、帰るよ」
下校時間、魅音は雷騎を呼び一緒に帰る。
「でさ、圭ちゃんったらそこでドジっちゃって!もうおかしいのなんの」
「ふーん…」
魅音の話題と言えば圭一の事ばかりだ。
正直言って面白くない。
「…ねぇ、雷騎」
「何だよ」
さっきと違って控えめな声。
しかし雷騎は耳を傾けるも顔は向けない。
「雷騎は私といて…楽しくない?」
「は?」
「だって、最近の雷騎は笑わなくなったし…何か距離感を感じるって言うか…」
魅音は不安だった。
このままだと雷騎は自分の元から離れて行ってしまうんじゃないかと。
考えている事はお互い同じだったが。
「私が何かしたんなら謝るから!だから」
「だったら何だよ」
「…え?」
一瞬、辺りが凍り付く様な低い声。
それは魅音でさえ聞いた事がなかった。
立ち止まった足が震える。
「……魅音」
「な、何?」
やめろ、これ以上言うな。
頭の中で警鐘が鳴り響く。
「俺より圭一の所に行け。その方がお前も…」
「雷騎…何言って…」
そこで雷騎は走り出した。
後ろから何か聞こえたが構わず走り続けた。
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下校時間、魅音は雷騎を呼び一緒に帰る。
「でさ、圭ちゃんったらそこでドジっちゃって!もうおかしいのなんの」
「ふーん…」
魅音の話題と言えば圭一の事ばかりだ。
正直言って面白くない。
「…ねぇ、雷騎」
「何だよ」
さっきと違って控えめな声。
しかし雷騎は耳を傾けるも顔は向けない。
「雷騎は私といて…楽しくない?」
「は?」
「だって、最近の雷騎は笑わなくなったし…何か距離感を感じるって言うか…」
魅音は不安だった。
このままだと雷騎は自分の元から離れて行ってしまうんじゃないかと。
考えている事はお互い同じだったが。
「私が何かしたんなら謝るから!だから」
「だったら何だよ」
「…え?」
一瞬、辺りが凍り付く様な低い声。
それは魅音でさえ聞いた事がなかった。
立ち止まった足が震える。
「……魅音」
「な、何?」
やめろ、これ以上言うな。
頭の中で警鐘が鳴り響く。
「俺より圭一の所に行け。その方がお前も…」
「雷騎…何言って…」
そこで雷騎は走り出した。
後ろから何か聞こえたが構わず走り続けた。
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