出会うは死神か女神か
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「あー…だる」
今で言う上着と繋がった帽子…フードを深く被った男が荒野を歩いていた。
今しがた言った「だるい」とは、遠くに見えた砂塵にある。
おおかた黄巾党の残党辺りが何処かの軍によって倒されているのだろう。
「……あー…」
またも「だるい」と言いかけて、治まってきた砂塵に紛れて見えた旗の文字。
それまでやる気のなかった男に変化が現れる。
「なるほどな。こりゃあ面白そうだ」
長槍を肩にかけながら、その軍へと歩みを進める。
やがて相手からも男が確認出来る距離まで来ると、手前にいた兵士が奥にいた人を呼んだ。
兵「夏侯惇様、夏侯淵様!何者かがこちらに向かって来ます!」
額を大きく出した黒い髪の夏侯惇こと春蘭と、片目を髪で隠している水色の髪の夏侯淵こと秋蘭は振り返った。
春「何だと!?相手は何人だ!」
兵「それが…どうも一人のようで」
春「…は?」
秋「一人で我らに立ち向かうと言うのか。ただの馬鹿なのか、それとも…」
「これはまた随分とデカい軍隊と来たもんだ」
何か奇策でもあるのかと一人思考している秋蘭の耳に、その者の声が聞こえた。
姿を確認した途端、春蘭が前に出る。
春「貴様何処の者だ!名を言え!」
「俺に名を言えと?ははっ。面白い事を言うなぁ」
春「なっ…何だと!?」
秋「よせ姉者!!」
秋蘭の言葉を無視して男に斬りかかる春蘭。
しかし男は、槍でその斬撃を簡単にいなす。
秋「(防ぐのではなく…いなした!?)」
これには秋蘭も驚いた。
しかもそれだけではない。
春蘭の次の動きを理解しているかの如く、男は先を読んでいる。
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今で言う上着と繋がった帽子…フードを深く被った男が荒野を歩いていた。
今しがた言った「だるい」とは、遠くに見えた砂塵にある。
おおかた黄巾党の残党辺りが何処かの軍によって倒されているのだろう。
「……あー…」
またも「だるい」と言いかけて、治まってきた砂塵に紛れて見えた旗の文字。
それまでやる気のなかった男に変化が現れる。
「なるほどな。こりゃあ面白そうだ」
長槍を肩にかけながら、その軍へと歩みを進める。
やがて相手からも男が確認出来る距離まで来ると、手前にいた兵士が奥にいた人を呼んだ。
兵「夏侯惇様、夏侯淵様!何者かがこちらに向かって来ます!」
額を大きく出した黒い髪の夏侯惇こと春蘭と、片目を髪で隠している水色の髪の夏侯淵こと秋蘭は振り返った。
春「何だと!?相手は何人だ!」
兵「それが…どうも一人のようで」
春「…は?」
秋「一人で我らに立ち向かうと言うのか。ただの馬鹿なのか、それとも…」
「これはまた随分とデカい軍隊と来たもんだ」
何か奇策でもあるのかと一人思考している秋蘭の耳に、その者の声が聞こえた。
姿を確認した途端、春蘭が前に出る。
春「貴様何処の者だ!名を言え!」
「俺に名を言えと?ははっ。面白い事を言うなぁ」
春「なっ…何だと!?」
秋「よせ姉者!!」
秋蘭の言葉を無視して男に斬りかかる春蘭。
しかし男は、槍でその斬撃を簡単にいなす。
秋「(防ぐのではなく…いなした!?)」
これには秋蘭も驚いた。
しかもそれだけではない。
春蘭の次の動きを理解しているかの如く、男は先を読んでいる。
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