側にいたい
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
雷騎は幼い頃、村を野盗に襲われ片腕をなくした。
始めのうちは不便だったものの、今となっては慣れている。
なくなったのは利き腕じゃなかった分、それはありがたいと思うべきなのだろうか。
鈴「うりゃあー!!」
翠「はあっ!」
そうでなければ、こうして獲物を交わえる事さえ出来なかった筈。
「……」
何も言わず待ち構える雷騎に鈴々と翠はかかる。
しかし雷騎は片腕らしからぬ動きで二人の攻撃をいなす。
いなした後はそのまま前へと足を踏み込み、相手の懐に入る。
鈴「にゃ!?」
翠「は、早い…」
「これでも、まだやる?」
ピリピリとした空気の中、雷騎はまだ続ける意欲はあった。
だが二人は、これ以上は無理だと判断したのか降参する。
それを聞いた雷騎は「ふう…」と息を吐く。
翠「手を抜いたつもりはないのに、何でそんなに強いんだよ」
「そんな事はない。翠は基本動きが真っ直ぐで、鈴々は動きが読めるからな」
鈴「動きを読むって何なのだ?」
「要するに、相手がこの動きをしたら次はこう動くだろうなっていう予想だ」
鈴「なら鈴々、次からはお兄ちゃんに動きを読めないようにするのだ!」
元気よく言った鈴々に、きっと出来るようになるさと言いながら頭を撫でてやると、満足したのか鍛練場から去って行った。
翠「あたしも、もっと頑張らないとな」
「何言ってるんだよ。翠は十分強いじゃないか」
翠「お世辞はいいよ。後、嫌味じゃないけど雷騎には勝ちたかったんだ」
「この腕にか?」
相手が男と言えど、片腕に負けたのが余程悔しいらしい。
それだけ雷騎は小さい頃から鍛錬を積んできたのだ。
誰にも負けないように。
愛「雷騎」
「ああ、愛紗」
現れた愛紗と入れ替わるようにして翠は立ち去る。
愛紗は雷騎に何か言いたいようだった。
愛「私も交えてもいいだろうか?」
「そうだなぁ…」
何処から見ていたのかわからないが、さっきの試合を見ていたようだった。
後に何も用事は控えていない。
だったら一戦しても問題はなかった。
.
始めのうちは不便だったものの、今となっては慣れている。
なくなったのは利き腕じゃなかった分、それはありがたいと思うべきなのだろうか。
鈴「うりゃあー!!」
翠「はあっ!」
そうでなければ、こうして獲物を交わえる事さえ出来なかった筈。
「……」
何も言わず待ち構える雷騎に鈴々と翠はかかる。
しかし雷騎は片腕らしからぬ動きで二人の攻撃をいなす。
いなした後はそのまま前へと足を踏み込み、相手の懐に入る。
鈴「にゃ!?」
翠「は、早い…」
「これでも、まだやる?」
ピリピリとした空気の中、雷騎はまだ続ける意欲はあった。
だが二人は、これ以上は無理だと判断したのか降参する。
それを聞いた雷騎は「ふう…」と息を吐く。
翠「手を抜いたつもりはないのに、何でそんなに強いんだよ」
「そんな事はない。翠は基本動きが真っ直ぐで、鈴々は動きが読めるからな」
鈴「動きを読むって何なのだ?」
「要するに、相手がこの動きをしたら次はこう動くだろうなっていう予想だ」
鈴「なら鈴々、次からはお兄ちゃんに動きを読めないようにするのだ!」
元気よく言った鈴々に、きっと出来るようになるさと言いながら頭を撫でてやると、満足したのか鍛練場から去って行った。
翠「あたしも、もっと頑張らないとな」
「何言ってるんだよ。翠は十分強いじゃないか」
翠「お世辞はいいよ。後、嫌味じゃないけど雷騎には勝ちたかったんだ」
「この腕にか?」
相手が男と言えど、片腕に負けたのが余程悔しいらしい。
それだけ雷騎は小さい頃から鍛錬を積んできたのだ。
誰にも負けないように。
愛「雷騎」
「ああ、愛紗」
現れた愛紗と入れ替わるようにして翠は立ち去る。
愛紗は雷騎に何か言いたいようだった。
愛「私も交えてもいいだろうか?」
「そうだなぁ…」
何処から見ていたのかわからないが、さっきの試合を見ていたようだった。
後に何も用事は控えていない。
だったら一戦しても問題はなかった。
.
1/3ページ