幸せとは
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思「少しは落ち着いたらどうだ?」
「…そう言う思春だって溜息が多いが?」
更に数ヵ月が過ぎる。
ある部屋の中では、今まさに蓮華の出産が行われている。
廊下で待機となった雷騎と思春。
雷騎は部屋の前を行ったり来たりし、思春は雷騎みたく動いてはいないものの溜息が尽きない。
小「もう二人共!しっかりしてよ!」
この国最年少の蓮華の妹の小蓮がむしろ一番落ち着いていた。
前に蓮華に子供が産まれたら小蓮は、立場的におばさんになると雷騎は言った事がある。
それに対して「絶対、お姉ちゃんって言わせてみせるんだから!」と意気込んでいた。
暫くして、中にいた雪蓮と祭と助産師が出て来た。
「ど、どうなんだ?」
雪「安心して。蓮華も赤ちゃんも元気よ」
「そうか…!よかった…」
その言葉に緊張が解けてホッとした。
入室の許可を貰った雷騎はそっと中へ入る。
「蓮華…」
寝台には横になった蓮華と、すぐ隣には小さな産着に包 まれた赤ちゃんがいた。
蓮「雷騎…」
「よく頑張ったな…ありがとう、蓮華」
視線を合わせる為、寝台の側まで行きく。
赤ちゃんは蓮華によく似た薄い桃色の髪をしていた。
「女の子か。可愛いな」
蓮「ええ。雷騎、この子の名前だけど」
「ん?」
蓮「『登』…はどうかしら?」
孫登。
「…いいな。真名は…って、まだ早いか」
蓮「そうね。それはこの子がもう少し成長してから」
「だな。おーい、登。親父だぞー」
蓮「ふふ…」
時間はある。
新たな生活は、まだ始まったばかり。
NEXT:あとがき
「…そう言う思春だって溜息が多いが?」
更に数ヵ月が過ぎる。
ある部屋の中では、今まさに蓮華の出産が行われている。
廊下で待機となった雷騎と思春。
雷騎は部屋の前を行ったり来たりし、思春は雷騎みたく動いてはいないものの溜息が尽きない。
小「もう二人共!しっかりしてよ!」
この国最年少の蓮華の妹の小蓮がむしろ一番落ち着いていた。
前に蓮華に子供が産まれたら小蓮は、立場的におばさんになると雷騎は言った事がある。
それに対して「絶対、お姉ちゃんって言わせてみせるんだから!」と意気込んでいた。
暫くして、中にいた雪蓮と祭と助産師が出て来た。
「ど、どうなんだ?」
雪「安心して。蓮華も赤ちゃんも元気よ」
「そうか…!よかった…」
その言葉に緊張が解けてホッとした。
入室の許可を貰った雷騎はそっと中へ入る。
「蓮華…」
寝台には横になった蓮華と、すぐ隣には小さな産着に
蓮「雷騎…」
「よく頑張ったな…ありがとう、蓮華」
視線を合わせる為、寝台の側まで行きく。
赤ちゃんは蓮華によく似た薄い桃色の髪をしていた。
「女の子か。可愛いな」
蓮「ええ。雷騎、この子の名前だけど」
「ん?」
蓮「『登』…はどうかしら?」
孫登。
「…いいな。真名は…って、まだ早いか」
蓮「そうね。それはこの子がもう少し成長してから」
「だな。おーい、登。親父だぞー」
蓮「ふふ…」
時間はある。
新たな生活は、まだ始まったばかり。
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