世界の違い
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この世界から何千年もの未来からやって来た乃愛。
黄巾党に襲われそうな所を、あの関羽と張飛が助けてくれた。
そして天の御使いとして蜀の国に迎えられる。
乃愛のいた所では小さな争いがあっても、ここみたいに大きな戦はなかった。
あったとしても、それは本の中。
昔にあった歴史として残り、乃愛の知識にある。
数ヶ月経ったある日。
いつものように少し離れた所から皆の戦いを見守っていた乃愛と桃香。
…油断していた。
そこに敵はどういうルートを通って来たのかわからないが、二人の前に迫って来た。
不可抗力だったとは言え、やらなければやられるのはこっちだった。
愛紗と星の暇があれば、乃愛はいつも鍛錬をつけてもらっていた。
まさかこんな時に護身用にと持っていた剣が役に立つとは。
相手の動きは乃愛が鍛えてもらった、あの武神と常山の昇り龍に比べれば遥かに遅い。
気が付けば返り血を浴びた乃愛と、それを心配してくれる桃香がいた。
街から少し歩いて川辺で一息吐いていた乃愛。
一向に帰らない乃愛を心配してくれたのか警邏の途中だったのかわからないが、翠がやって来た。
「桃香様から聞いたけど…大丈夫か?」
「……に見える?」
流れる川を見つめながら、翠に振り返る事なく言った乃愛。
そんな乃愛に翠は小さく謝った。
「翠は…初めて人を殺した時って覚えてる?」
「勿論覚えてるよ。あの時の感覚は今でも忘れられない」
いや、忘れちゃいけないな。
「…何で?」
「だって、忘れると何の理由もない、ただの人殺しになっちまうだろ」
.
黄巾党に襲われそうな所を、あの関羽と張飛が助けてくれた。
そして天の御使いとして蜀の国に迎えられる。
乃愛のいた所では小さな争いがあっても、ここみたいに大きな戦はなかった。
あったとしても、それは本の中。
昔にあった歴史として残り、乃愛の知識にある。
数ヶ月経ったある日。
いつものように少し離れた所から皆の戦いを見守っていた乃愛と桃香。
…油断していた。
そこに敵はどういうルートを通って来たのかわからないが、二人の前に迫って来た。
不可抗力だったとは言え、やらなければやられるのはこっちだった。
愛紗と星の暇があれば、乃愛はいつも鍛錬をつけてもらっていた。
まさかこんな時に護身用にと持っていた剣が役に立つとは。
相手の動きは乃愛が鍛えてもらった、あの武神と常山の昇り龍に比べれば遥かに遅い。
気が付けば返り血を浴びた乃愛と、それを心配してくれる桃香がいた。
街から少し歩いて川辺で一息吐いていた乃愛。
一向に帰らない乃愛を心配してくれたのか警邏の途中だったのかわからないが、翠がやって来た。
「桃香様から聞いたけど…大丈夫か?」
「……に見える?」
流れる川を見つめながら、翠に振り返る事なく言った乃愛。
そんな乃愛に翠は小さく謝った。
「翠は…初めて人を殺した時って覚えてる?」
「勿論覚えてるよ。あの時の感覚は今でも忘れられない」
いや、忘れちゃいけないな。
「…何で?」
「だって、忘れると何の理由もない、ただの人殺しになっちまうだろ」
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