母の偉大さ
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あれから数日経った今でも情報はなく、星も「母」と呼ばれる事に何の抵抗もなくなってきていた。
星「…末期だな」
生涯を共にする人と出会った事もないのに、仮とは言え母となっている自分。
慣れとは恐ろしいものだと感じていた。
「母上、今日は何処に行くのですか?」
星「そうだな…」
翠「おーい!」
「あ、翠お姉ちゃん!」
少し離れた所から星と雷騎を見つけた翠が駆け寄って来た。
今の翠は非番であり、暇を持て余して街をぶらついていたのだと言う。
翠「よ、雷騎。ちゃんと星の言う事は聞いてるか?」
「はい!母上の言い付けはしっかり守ってます!」
翠「いい返事だ」
くしゃり、と雷騎の頭を少しばかり強く撫でる翠。
「い、痛い…」
翠「これくらい我慢しろ。男だろ」
「う~…翠お姉ちゃんは男みたいなものだって言ってたけど…」
翠「…それ誰が言ってた?」
「母上!」と元気よく星に視線を向ける雷騎。
星「これ、それは本人の前では言ってはならぬと…」
翠「せ~い~?」
星「ふむ。聞こえてしまったか」
翠「あたしは男じゃねえ!」
わざと聞こえるように言いましたと言わんばかりに笑みを浮かべる星。
それにしても、こんな幼い歳の子がここまで丁寧な言葉使いをするのは珍しい。
本当の母は何処で間違えてしまったのか。
それは誰にもわからない。
「母上」
星「どうした?」
「雷騎は母上が大好きです!」
星「…そうか。私もだ、雷騎」
そして今の雷騎には母の愛情と言う物が必要なのは確かだ。
しかし、いつかは離れなくてはならない。
その時は名残惜しくなってしまうのではないだろうか。
それでも、この子の将来の幸せを願うのなら…
翠(雷騎。あ、あたしは?)
(翠お姉ちゃんも大好きです!)
翠(そ、そっか)
星(翠、顔が緩んでおるぞ)
END
星「…末期だな」
生涯を共にする人と出会った事もないのに、仮とは言え母となっている自分。
慣れとは恐ろしいものだと感じていた。
「母上、今日は何処に行くのですか?」
星「そうだな…」
翠「おーい!」
「あ、翠お姉ちゃん!」
少し離れた所から星と雷騎を見つけた翠が駆け寄って来た。
今の翠は非番であり、暇を持て余して街をぶらついていたのだと言う。
翠「よ、雷騎。ちゃんと星の言う事は聞いてるか?」
「はい!母上の言い付けはしっかり守ってます!」
翠「いい返事だ」
くしゃり、と雷騎の頭を少しばかり強く撫でる翠。
「い、痛い…」
翠「これくらい我慢しろ。男だろ」
「う~…翠お姉ちゃんは男みたいなものだって言ってたけど…」
翠「…それ誰が言ってた?」
「母上!」と元気よく星に視線を向ける雷騎。
星「これ、それは本人の前では言ってはならぬと…」
翠「せ~い~?」
星「ふむ。聞こえてしまったか」
翠「あたしは男じゃねえ!」
わざと聞こえるように言いましたと言わんばかりに笑みを浮かべる星。
それにしても、こんな幼い歳の子がここまで丁寧な言葉使いをするのは珍しい。
本当の母は何処で間違えてしまったのか。
それは誰にもわからない。
「母上」
星「どうした?」
「雷騎は母上が大好きです!」
星「…そうか。私もだ、雷騎」
そして今の雷騎には母の愛情と言う物が必要なのは確かだ。
しかし、いつかは離れなくてはならない。
その時は名残惜しくなってしまうのではないだろうか。
それでも、この子の将来の幸せを願うのなら…
翠(雷騎。あ、あたしは?)
(翠お姉ちゃんも大好きです!)
翠(そ、そっか)
星(翠、顔が緩んでおるぞ)
END
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