煙草
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「ふう…今日も一日が終わりか」
政から街の視察その他等々やる事が多い中、仕事を終えた頃には日も暮れていた。
そして雷騎は風呂から上がった後、城壁に来ていた。
懐から出したお気に入りの煙草に火を点ける。
前に部屋で一服していた所、丁度愛紗が来て止められたのだ。
『雷騎様、あれ程部屋で吸わないで下さいと言いましたよね』
『大丈夫だって。火事にさせたりしないから』
『当たり前です。喫煙するなら外か城壁でお願いします』
『外で吸っていたら吸っていたで怒るのに?』
『それは…雷騎様の体に悪いからで……ごほんっ!く、くれぐれも火種は残さないで下さい』
『へいへい』
『っ…聞いてますか!?』
愛紗の言いたい事もわかる。
確かに煙草は体に悪影響を及ぼす。
しかし喫煙者から言わせてもらえば、吸いたい時に吸わないと余計に苛々 するものだ。
「さて戻るか……って、あれ?」
持って来た筈の携帯用の灰皿がない事に気が付いた。
服のあちこちを探っても、やはりないものはない。
「しまった…部屋に忘れたか」
このまま火の付いた煙草を片手に部屋に戻っていいものか。
その間に誰かに見つかりでもしたら何を言われるかわからない。
城の床に押し付けて消す、何て事も出来ず。
「どうしよう…」
「探し物はこれですかな?」
横から渡されたのは雷騎が探していた灰皿。
「おお、助かった…って星、何でいるの?」
「何。机の上にこれがあったのを見れば、大方城壁にでもいると思ったゆえ」
「よくわかったな。でもわざわざ届けに来ただけじゃないんだろ?」
受け取った灰皿で火を消す。
雷騎の視線の先には星の持っている酒。
「左様。私とて、こうして飲みたい時くらいありますぞ」
「星はいつも飲んでるだろ」
「ふふ、でしたな」
.
政から街の視察その他等々やる事が多い中、仕事を終えた頃には日も暮れていた。
そして雷騎は風呂から上がった後、城壁に来ていた。
懐から出したお気に入りの煙草に火を点ける。
前に部屋で一服していた所、丁度愛紗が来て止められたのだ。
『雷騎様、あれ程部屋で吸わないで下さいと言いましたよね』
『大丈夫だって。火事にさせたりしないから』
『当たり前です。喫煙するなら外か城壁でお願いします』
『外で吸っていたら吸っていたで怒るのに?』
『それは…雷騎様の体に悪いからで……ごほんっ!く、くれぐれも火種は残さないで下さい』
『へいへい』
『っ…聞いてますか!?』
愛紗の言いたい事もわかる。
確かに煙草は体に悪影響を及ぼす。
しかし喫煙者から言わせてもらえば、吸いたい時に吸わないと余計に
「さて戻るか……って、あれ?」
持って来た筈の携帯用の灰皿がない事に気が付いた。
服のあちこちを探っても、やはりないものはない。
「しまった…部屋に忘れたか」
このまま火の付いた煙草を片手に部屋に戻っていいものか。
その間に誰かに見つかりでもしたら何を言われるかわからない。
城の床に押し付けて消す、何て事も出来ず。
「どうしよう…」
「探し物はこれですかな?」
横から渡されたのは雷騎が探していた灰皿。
「おお、助かった…って星、何でいるの?」
「何。机の上にこれがあったのを見れば、大方城壁にでもいると思ったゆえ」
「よくわかったな。でもわざわざ届けに来ただけじゃないんだろ?」
受け取った灰皿で火を消す。
雷騎の視線の先には星の持っている酒。
「左様。私とて、こうして飲みたい時くらいありますぞ」
「星はいつも飲んでるだろ」
「ふふ、でしたな」
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