心の変化
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華琳の判断は間違っていなかった。
それは乃愛を実戦に出してみてわかった事だ。
確かに武は似た戦い方で言うと凪に近いが、相手の獲物をものともせず戦える。
動きの速さも申し分なく、無駄も少ない。
唯一残念なのは…知である。
戦場で、しかも一人で育った乃愛は誰からも教わる事がなかった為、仕方がないと言えば仕方がない。
しかしその残念さは、春蘭並と言ってもいい。
「何度も何度も…ほんっとに頭にくるわね」
「……」
「あの脳筋といい勝負なんじゃない?」
「……」
「ちょっと、何とか言いなさいよ!」
「…………むぅ」
日当たりのいい中庭。
そこで桂花が華琳からの命を受け、『仕方なく』乃愛にまず勉学をと始めたのだが。
成果は言わずもがな、全くもって駄目なのである。
自分の嫌いな事をされている乃愛からすれば、ただでさえ少ない口数も更に少なくなっていく。
「どう?捗 っているかしら?」
「あ、華琳様!」
「…」
声のした方を向けば二人の様子を見に来た華琳がいた。
乃愛は「何故この様な事をするのか」と言いたげな目を向ける。
「順調…ではなさそうね」
「申し訳ありません…華琳様」
「乃愛、貴方も嫌々しない。折角、武だけではなく知も教えるように桂花に頼んだのよ?」
しかし当の本人はこうだ。
「勉学は好まん。私には、やはり戦 が性に合う」
そう言うや否や、乃愛はその場から立ち去ろうと席を立った。
「ちょ、ちょっと!まだ終わってな…」
「いいのよ桂花。好きにさせなさい」
既に乃愛の背は小さくなっていた。
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それは乃愛を実戦に出してみてわかった事だ。
確かに武は似た戦い方で言うと凪に近いが、相手の獲物をものともせず戦える。
動きの速さも申し分なく、無駄も少ない。
唯一残念なのは…知である。
戦場で、しかも一人で育った乃愛は誰からも教わる事がなかった為、仕方がないと言えば仕方がない。
しかしその残念さは、春蘭並と言ってもいい。
「何度も何度も…ほんっとに頭にくるわね」
「……」
「あの脳筋といい勝負なんじゃない?」
「……」
「ちょっと、何とか言いなさいよ!」
「…………むぅ」
日当たりのいい中庭。
そこで桂花が華琳からの命を受け、『仕方なく』乃愛にまず勉学をと始めたのだが。
成果は言わずもがな、全くもって駄目なのである。
自分の嫌いな事をされている乃愛からすれば、ただでさえ少ない口数も更に少なくなっていく。
「どう?
「あ、華琳様!」
「…」
声のした方を向けば二人の様子を見に来た華琳がいた。
乃愛は「何故この様な事をするのか」と言いたげな目を向ける。
「順調…ではなさそうね」
「申し訳ありません…華琳様」
「乃愛、貴方も嫌々しない。折角、武だけではなく知も教えるように桂花に頼んだのよ?」
しかし当の本人はこうだ。
「勉学は好まん。私には、やはり
そう言うや否や、乃愛はその場から立ち去ろうと席を立った。
「ちょ、ちょっと!まだ終わってな…」
「いいのよ桂花。好きにさせなさい」
既に乃愛の背は小さくなっていた。
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