心の闇
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
華「私がここを収める曹孟徳よ。貴方が村を襲った子で間違いないかしら?」
「……」
春「おい、華琳様が聞いておられるのだ。言え!」
「…そうだ」
華「そう。で、獲物は?」
まず華琳が気になった事。
それは乃愛が何も持っていなかったのだ。
荷物どころか、自分の武器さえも。
秋「それが…手と言いますか…」
華「?はっきりなさい」
秋「はっ。実は凪のように拳で戦うのではなく、どうやら…」
無理矢理に背中を向けさせられ、華琳に縛っている手を見えるようにする。
普通は握った手で殴り続ければマメが出来るが、それがない。
それは拳が武器ではない事を意味していた。
変わりに爪を見れば、欠けたり剥がれたりしていて、爪の間には"何か"の肉片と思われる塊と血。
秋「ある者の遺体の首には、指の痕がくっきりと残っており」
それは圧迫された痕。
春「他の者は斬られたと言うより、裂かれた感じでして…」
それは爪で引っ掻いたから。
華「成程、爪が獲物と言っていいわけね」
「それだけが生きる術だった。初めは」
華「ほう…『初めは』の次が気になるわね」
「……もういいだろう。私は疲れた。罪は如何にして?」
さっさと済ませようとする乃愛に、華琳は一瞬訝しむ。
華「生きる事をやめた者は、生きる価値もない。本来ならば死罪は免れない」
秋「…?」
本来ならば、の言葉に秋蘭は違和感を感じた。
そして華琳は絶…自身の獲物を構えた。
そんな中乃愛は静かに目を閉じたままでいる。
華「…怖くないのかしら?」
「ようやくの終わり。私にとって、それはこれ以上にない喜び」
華「そう…」
そして振り下ろされた絶はあろう事か、乃愛の縛っている縄を切る。
春「華琳様!?」
「…殺さないのか?」
華「気が変わったわ」
「……先程死罪と聞いた。その言を曲げるとは王としてどうか?」
華「そうね。このままにしておくのも示しが付かないわね。
貴方、この国に仕えない?」
.
「……」
春「おい、華琳様が聞いておられるのだ。言え!」
「…そうだ」
華「そう。で、獲物は?」
まず華琳が気になった事。
それは乃愛が何も持っていなかったのだ。
荷物どころか、自分の武器さえも。
秋「それが…手と言いますか…」
華「?はっきりなさい」
秋「はっ。実は凪のように拳で戦うのではなく、どうやら…」
無理矢理に背中を向けさせられ、華琳に縛っている手を見えるようにする。
普通は握った手で殴り続ければマメが出来るが、それがない。
それは拳が武器ではない事を意味していた。
変わりに爪を見れば、欠けたり剥がれたりしていて、爪の間には"何か"の肉片と思われる塊と血。
秋「ある者の遺体の首には、指の痕がくっきりと残っており」
それは圧迫された痕。
春「他の者は斬られたと言うより、裂かれた感じでして…」
それは爪で引っ掻いたから。
華「成程、爪が獲物と言っていいわけね」
「それだけが生きる術だった。初めは」
華「ほう…『初めは』の次が気になるわね」
「……もういいだろう。私は疲れた。罪は如何にして?」
さっさと済ませようとする乃愛に、華琳は一瞬訝しむ。
華「生きる事をやめた者は、生きる価値もない。本来ならば死罪は免れない」
秋「…?」
本来ならば、の言葉に秋蘭は違和感を感じた。
そして華琳は絶…自身の獲物を構えた。
そんな中乃愛は静かに目を閉じたままでいる。
華「…怖くないのかしら?」
「ようやくの終わり。私にとって、それはこれ以上にない喜び」
華「そう…」
そして振り下ろされた絶はあろう事か、乃愛の縛っている縄を切る。
春「華琳様!?」
「…殺さないのか?」
華「気が変わったわ」
「……先程死罪と聞いた。その言を曲げるとは王としてどうか?」
華「そうね。このままにしておくのも示しが付かないわね。
貴方、この国に仕えない?」
.