心の闇
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乃愛は幼い頃から戦っていた。
小さな村を襲い、食料を奪い、時には人も殺した。
全ては生きる為だった。
しかしそれは、"終わり"が見えない始まりでもあった。
そしていつしか生きている理由がわからなくなっていった。
それが数年続いたある日乃愛は捕まり、とある場所へと連れて行かれた。
許昌。
そう、そこは曹操が収める国だった。
「……」
?「しかし華琳様も何を考えておられるのやら…」
?「全くだ」
長距離の移動の所為で後ろ手に固く縛られた手が酷く痛い。
そんな乃愛の考えを他所に、逃げないようにしっかりと押さえつけている女性が二人。
さっきの兵士は赤い服の人を『夏侯惇様』と言い、青い服の人を『夏侯淵様』と言っていた。
「……」
春「貴様!もし華琳様に無礼を働いてみろ。その時は私が即刻その頸を斬り落としてくれる」
「……」
秋「どうした。話せない訳ではないだろう?」
城に向かっているにも関わらず、何も言わない乃愛に秋蘭は問う。
「…このような形で来るとは思わなかった」
春「はっ、賊ではないとは言え、どの道死罪は免れんだろうな」
あれだけの人を殺していれば尚更。
「死罪……そうか…このような立派な城で死ねるのか……私は」
春&秋「……」
その目は諦めではなく、そうやく訪れた"終わり"を受け入れていた。
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小さな村を襲い、食料を奪い、時には人も殺した。
全ては生きる為だった。
しかしそれは、"終わり"が見えない始まりでもあった。
そしていつしか生きている理由がわからなくなっていった。
それが数年続いたある日乃愛は捕まり、とある場所へと連れて行かれた。
許昌。
そう、そこは曹操が収める国だった。
「……」
?「しかし華琳様も何を考えておられるのやら…」
?「全くだ」
長距離の移動の所為で後ろ手に固く縛られた手が酷く痛い。
そんな乃愛の考えを他所に、逃げないようにしっかりと押さえつけている女性が二人。
さっきの兵士は赤い服の人を『夏侯惇様』と言い、青い服の人を『夏侯淵様』と言っていた。
「……」
春「貴様!もし華琳様に無礼を働いてみろ。その時は私が即刻その頸を斬り落としてくれる」
「……」
秋「どうした。話せない訳ではないだろう?」
城に向かっているにも関わらず、何も言わない乃愛に秋蘭は問う。
「…このような形で来るとは思わなかった」
春「はっ、賊ではないとは言え、どの道死罪は免れんだろうな」
あれだけの人を殺していれば尚更。
「死罪……そうか…このような立派な城で死ねるのか……私は」
春&秋「……」
その目は諦めではなく、そうやく訪れた"終わり"を受け入れていた。
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