紙飛行機
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「いいか?相手は紙だ。凄く脆い。だから力は入れずに、軽く押し出す感じで離すんだ」
鈴「わかったのだ!」
手渡された紙飛行機は鈴々の手を離れ、ゆっくりと飛行を始める。
鈴「凄いのだー!」
翠「鈴々いいよな…」
「ほれ」
翠「へ?」
楽しく遊んでいる鈴々を羨ましそうに見つめていた翠の横から新しい紙飛行機が。
「鈴々だけってのはズルいからな。これ翠の分」
翠「あ、ありがと…」
雷騎の手から受け取った翠の顔が少し赤らんだ。
星「ん?何やら楽しそうですな」
愛「ちょっ、冷静に言っている場合か!鈴々!何なんだそれは!?」
そこに星と愛紗がやって来たのはいいが、どうも反応は人それぞれのよう。
愛紗は先の二人の反応と同じで、星は翠の持っているそれを見ている。
勿論雷騎は説明するとようやく納得がいったようだ。
愛「お、驚かさないで下さい…ご主人様」
「いや、驚かすつもりはなかったんだが」
星「しかし、よろしかったのですかな?その…めも用紙とやらを使って。貴重な物では?」
「今まで使う事なかったからいいんだ。それに、これくらいの事ならこの時代も許してくれるだろ」
最も当時は貴重品である紙を飛ばす、何て事はしないだろうが。
「ちょっと待ってて。二人の分も作るから」
愛「い、いいのですか?」
星「さすがの私も子供ではないのですが…」
「じゃあいらない?」
わざと星ににやりとして見せれば一瞬動きが止まった。
星「……わ、悪くはないですな」
「ははっ。ほら、出来たぞ。愛紗も」
愛「ありがとうございます」
それから賑やかさに気付いたのか、桃香や蒲公英や紫苑や璃々達が来て更に賑やかさを増した。
おかげでメモ用紙は残り僅か。
その僅かになった紙で、雷騎は鶴を折り始めた。
勿論、この時代に鶴なんてものは誰も知らないから軽く説明した。
「これを千折って千羽鶴って言われる物があったけど…さすがに無理だな」
愛「このような型を千もですか?」
桃「だよね。それに何で千も必要なんだろう?」
「千折る事が出来れば願いが叶うって言われてるんだ」
俺の願いが叶うとすれば、誰もが等しく生きられる世界、かな。
愛「…………」
桃「愛紗ちゃん?」
「…愛紗?」
愛「いえ。やはり、ご主人様は私のご主人様でよかったと」
「何だそれ」
蒲「てかさり気なく『私の』って言った!」
横から蒲公英に指摘され、はっと気付いた愛紗の顔が真っ赤になっていく。
桃「あ!愛紗ちゃんずるーい!」
愛「え、あ…いや…!わ、私達の、だ!」
星「今更言い直しても遅いぞ」
愛「うっ、うるさい!!」
周りが愛紗を弄っている間に出来上がった鶴は三つ。
それはまるでこの世界…三国を表しているかのように見えなくもなかった。
NEXT:あとがき
鈴「わかったのだ!」
手渡された紙飛行機は鈴々の手を離れ、ゆっくりと飛行を始める。
鈴「凄いのだー!」
翠「鈴々いいよな…」
「ほれ」
翠「へ?」
楽しく遊んでいる鈴々を羨ましそうに見つめていた翠の横から新しい紙飛行機が。
「鈴々だけってのはズルいからな。これ翠の分」
翠「あ、ありがと…」
雷騎の手から受け取った翠の顔が少し赤らんだ。
星「ん?何やら楽しそうですな」
愛「ちょっ、冷静に言っている場合か!鈴々!何なんだそれは!?」
そこに星と愛紗がやって来たのはいいが、どうも反応は人それぞれのよう。
愛紗は先の二人の反応と同じで、星は翠の持っているそれを見ている。
勿論雷騎は説明するとようやく納得がいったようだ。
愛「お、驚かさないで下さい…ご主人様」
「いや、驚かすつもりはなかったんだが」
星「しかし、よろしかったのですかな?その…めも用紙とやらを使って。貴重な物では?」
「今まで使う事なかったからいいんだ。それに、これくらいの事ならこの時代も許してくれるだろ」
最も当時は貴重品である紙を飛ばす、何て事はしないだろうが。
「ちょっと待ってて。二人の分も作るから」
愛「い、いいのですか?」
星「さすがの私も子供ではないのですが…」
「じゃあいらない?」
わざと星ににやりとして見せれば一瞬動きが止まった。
星「……わ、悪くはないですな」
「ははっ。ほら、出来たぞ。愛紗も」
愛「ありがとうございます」
それから賑やかさに気付いたのか、桃香や蒲公英や紫苑や璃々達が来て更に賑やかさを増した。
おかげでメモ用紙は残り僅か。
その僅かになった紙で、雷騎は鶴を折り始めた。
勿論、この時代に鶴なんてものは誰も知らないから軽く説明した。
「これを千折って千羽鶴って言われる物があったけど…さすがに無理だな」
愛「このような型を千もですか?」
桃「だよね。それに何で千も必要なんだろう?」
「千折る事が出来れば願いが叶うって言われてるんだ」
俺の願いが叶うとすれば、誰もが等しく生きられる世界、かな。
愛「…………」
桃「愛紗ちゃん?」
「…愛紗?」
愛「いえ。やはり、ご主人様は私のご主人様でよかったと」
「何だそれ」
蒲「てかさり気なく『私の』って言った!」
横から蒲公英に指摘され、はっと気付いた愛紗の顔が真っ赤になっていく。
桃「あ!愛紗ちゃんずるーい!」
愛「え、あ…いや…!わ、私達の、だ!」
星「今更言い直しても遅いぞ」
愛「うっ、うるさい!!」
周りが愛紗を弄っている間に出来上がった鶴は三つ。
それはまるでこの世界…三国を表しているかのように見えなくもなかった。
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