紙飛行機
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鈴「てりゃー!なのだー!」
翠「なんのっ、まだまだぁ!」
「…平和だなぁ」
午前の政務は終わり、中庭で寛 いでいる雷騎。
視線の先には鈴々と翠が鍛錬をしている。
最近賊による被害や争いがなく、ここ数日は政務ばかりだ。
「そう言えば…ここに来た時もいい天気だったよな」
今更だが、雷騎が天の御使いとしてこの世界に来た当時は空を見る余裕すらなかった。
この時代についていくのが精一杯で周りは見えていなかった。
あれから数年経てば、当たり前だったこの光景をゆっくりと見渡す事ができる。
こんなに嬉しい事があるだろうか。
「あっちじゃバンバン煩いぐらいに飛行機が飛んでたのに静かな………ん?そうだ」
飛行機、で何か思い出した雷騎は部屋に行き、鞄の中からある物を取り出し再び中庭に戻った。
それをある一定の大きさに出来るだけ真っ直ぐ丁寧に千切っていき、折っていく。
そして出来上がったそれを飛ばす。
「ま、これで作れる物なんてたかが知れてるけどな……って、どうした二人とも?」
鍛錬していた筈の鈴々と翠が手を止めてこちらを…と言うか雷騎の飛ばした物を見て固まっていた。
翠「な、な、ななっ、何だそれ!?」
鈴「にゃあ!?何か飛んでいるのだ!!」
「そっか。この世界じゃまだ紙って高級品だっけ?驚くのも無理はないよな」
翠「ご主人様そうじゃなくて!何で紙が飛んでるんだよ!」
「…そっちか」
そう、雷騎が作ったのは所謂【紙飛行機】。
鞄から取り出してきたのは大きめのメモ用紙。
器用に手で千切っていたのは正方形にする為だった。
「これは紙飛行機って言って、俺の世界では小さな子供でも作れる簡単な玩具だ」
翠「へ~…天の世界ではこれが普通にあるんだな」
鈴「ご主人様、鈴々にそのカミヒコーキ作って欲しいのだ!」
年相応と言っていい鈴々の輝いた目。
ここに来てから紙は使う事なかったから今使ったっていいよな。
もう一度ただのメモ用紙から作り始める。
.
翠「なんのっ、まだまだぁ!」
「…平和だなぁ」
午前の政務は終わり、中庭で
視線の先には鈴々と翠が鍛錬をしている。
最近賊による被害や争いがなく、ここ数日は政務ばかりだ。
「そう言えば…ここに来た時もいい天気だったよな」
今更だが、雷騎が天の御使いとしてこの世界に来た当時は空を見る余裕すらなかった。
この時代についていくのが精一杯で周りは見えていなかった。
あれから数年経てば、当たり前だったこの光景をゆっくりと見渡す事ができる。
こんなに嬉しい事があるだろうか。
「あっちじゃバンバン煩いぐらいに飛行機が飛んでたのに静かな………ん?そうだ」
飛行機、で何か思い出した雷騎は部屋に行き、鞄の中からある物を取り出し再び中庭に戻った。
それをある一定の大きさに出来るだけ真っ直ぐ丁寧に千切っていき、折っていく。
そして出来上がったそれを飛ばす。
「ま、これで作れる物なんてたかが知れてるけどな……って、どうした二人とも?」
鍛錬していた筈の鈴々と翠が手を止めてこちらを…と言うか雷騎の飛ばした物を見て固まっていた。
翠「な、な、ななっ、何だそれ!?」
鈴「にゃあ!?何か飛んでいるのだ!!」
「そっか。この世界じゃまだ紙って高級品だっけ?驚くのも無理はないよな」
翠「ご主人様そうじゃなくて!何で紙が飛んでるんだよ!」
「…そっちか」
そう、雷騎が作ったのは所謂【紙飛行機】。
鞄から取り出してきたのは大きめのメモ用紙。
器用に手で千切っていたのは正方形にする為だった。
「これは紙飛行機って言って、俺の世界では小さな子供でも作れる簡単な玩具だ」
翠「へ~…天の世界ではこれが普通にあるんだな」
鈴「ご主人様、鈴々にそのカミヒコーキ作って欲しいのだ!」
年相応と言っていい鈴々の輝いた目。
ここに来てから紙は使う事なかったから今使ったっていいよな。
もう一度ただのメモ用紙から作り始める。
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