兄と妹
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
雪『雷騎、今日こそ鍛錬に付き合ってもらうわよ!』
小『お姉ちゃん!お兄ちゃんは今日シャオと遊ぶの!』
『はいはい、わかったよ。順番な』
数年前の呉の国。
まだ孫堅が王に即位していた頃だった。
雷騎は姉の雪蓮と二人の妹の蓮華と小蓮という、女性達に囲まれて生まれてきた孫家唯一の長男。
性格は雪蓮の様に自由奔放でもなく、小蓮の様に天真爛漫でもなく。
蓮『あの…お兄様、蓮華に兵法について教えてもらえませんか?』
二人に少し遅れてやって来た蓮華の様に真面目でもない。
『偉いな蓮華、勉学に励むか。だけどお前はまだ遊びたい年頃だろう。少しくらいなら遊んだっていいんだぞ?』
雪『あー!雷騎ったらまた蓮華に甘いー!』
『またって何だよ。それに勉学は冥琳や祭に頼めばいいじゃないか?蓮華』
それじゃ意味ないのよねー、と雪蓮は心の中で思っていた。
そう、蓮華は兄である雷騎を憧れを通り越し恋焦がれている。
それに気づかない姉ではなかった。
しかし当人に至っては恋愛に関して全くの鈍感。
そこに追い打ちをかける様に上目使いで蓮華は言う。
蓮『お兄様がいいのです。駄目…ですか?』
そうされて断れる兄がいるだろうか。
蓮『それと少しでも国の為にと…お母様の役にも立ちたいので…』
この四人の中では一番の生真面目とも言える蓮華。
雪蓮に至っては「あーあ、始まっちゃった」と言わんばかりの顔をする。
『…少しって言っただろ?それなら母さんだって許してくれるよ。たまには休憩しないと、な』
ポンッ
蓮『あ…//』
小『あー!お姉ちゃんばっかりズルい!シャオも撫でて!』
雪『ちょっと、こっちも忘れないでよね。私も構って欲しいなー』
『お、おい…鍛錬と勉学と遊びはどうするんだよ。てか順番は…』
雪『雷騎が決めて』
蓮『お兄様が決めて下さい』
小『お兄ちゃんが決めて』
姉妹揃って同じ返事をする。
そんな日々から数ヵ月たったある日、母親…孫堅は戦死した。
それから雷騎達はより一層、国の為に尽くす事を誓った。
母が築き上げた国を守る為、それをいつか超えるいい孫呉にする為に。
.
小『お姉ちゃん!お兄ちゃんは今日シャオと遊ぶの!』
『はいはい、わかったよ。順番な』
数年前の呉の国。
まだ孫堅が王に即位していた頃だった。
雷騎は姉の雪蓮と二人の妹の蓮華と小蓮という、女性達に囲まれて生まれてきた孫家唯一の長男。
性格は雪蓮の様に自由奔放でもなく、小蓮の様に天真爛漫でもなく。
蓮『あの…お兄様、蓮華に兵法について教えてもらえませんか?』
二人に少し遅れてやって来た蓮華の様に真面目でもない。
『偉いな蓮華、勉学に励むか。だけどお前はまだ遊びたい年頃だろう。少しくらいなら遊んだっていいんだぞ?』
雪『あー!雷騎ったらまた蓮華に甘いー!』
『またって何だよ。それに勉学は冥琳や祭に頼めばいいじゃないか?蓮華』
それじゃ意味ないのよねー、と雪蓮は心の中で思っていた。
そう、蓮華は兄である雷騎を憧れを通り越し恋焦がれている。
それに気づかない姉ではなかった。
しかし当人に至っては恋愛に関して全くの鈍感。
そこに追い打ちをかける様に上目使いで蓮華は言う。
蓮『お兄様がいいのです。駄目…ですか?』
そうされて断れる兄がいるだろうか。
蓮『それと少しでも国の為にと…お母様の役にも立ちたいので…』
この四人の中では一番の生真面目とも言える蓮華。
雪蓮に至っては「あーあ、始まっちゃった」と言わんばかりの顔をする。
『…少しって言っただろ?それなら母さんだって許してくれるよ。たまには休憩しないと、な』
ポンッ
蓮『あ…//』
小『あー!お姉ちゃんばっかりズルい!シャオも撫でて!』
雪『ちょっと、こっちも忘れないでよね。私も構って欲しいなー』
『お、おい…鍛錬と勉学と遊びはどうするんだよ。てか順番は…』
雪『雷騎が決めて』
蓮『お兄様が決めて下さい』
小『お兄ちゃんが決めて』
姉妹揃って同じ返事をする。
そんな日々から数ヵ月たったある日、母親…孫堅は戦死した。
それから雷騎達はより一層、国の為に尽くす事を誓った。
母が築き上げた国を守る為、それをいつか超えるいい孫呉にする為に。
.
1/4ページ