闇≠光
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ここは仮にも自分が住ませてもらってる家。
平気に土足で上がり込んでる。
「可哀相に」
目の前で肩膝をついたハオ。
出された手は乃愛の頬を撫でる。
「…」
「痛かったろう?」
「…別に。今に始まった事じゃないし」
その手を振り払おうとはせず相手の目を捉えていた。
「単刀直入に言う。僕の仲間になれ」
「は?」
「(乃愛は気付いていないがこの巫力…やはり)」
ハオは感じ取っていた。
この子の力が完全に目覚めた時…化ける、と。
「……出来ないよ」
「どうしてだい?」
「あの人達が…許してくれるわけ、ない」
「ああ、それなら」
燃やしてやったよ。
「(…燃やす?)」
「人が憎いのだろう?なら僕達のように力を持った皆の所に来い」
そうすれば君は一人じゃなくなる。
「…何でも知った言い方するのね」
「王だから」
「何それ」
小さく笑った。
その行動に乃愛自身も驚いていた。
久し振りに笑えたから。
「僕は自分の望むものを手に入れる。その為に乃愛が必要なんだ」
「それって捨て駒?」
「…それまでは自由さ」
少しの間だけの自由。
この檻に似た家から出られるのなら。
それでもいいと思った。
「なら約束して」
「ん?」
「貴方の言う全てが終わったら……私を殺して」
もう、この世界に生きる価値など自分にはないから。
「…ああ。いいよ」
ハオの目が淡く燃えた気がした。
END
平気に土足で上がり込んでる。
「可哀相に」
目の前で肩膝をついたハオ。
出された手は乃愛の頬を撫でる。
「…」
「痛かったろう?」
「…別に。今に始まった事じゃないし」
その手を振り払おうとはせず相手の目を捉えていた。
「単刀直入に言う。僕の仲間になれ」
「は?」
「(乃愛は気付いていないがこの巫力…やはり)」
ハオは感じ取っていた。
この子の力が完全に目覚めた時…化ける、と。
「……出来ないよ」
「どうしてだい?」
「あの人達が…許してくれるわけ、ない」
「ああ、それなら」
燃やしてやったよ。
「(…燃やす?)」
「人が憎いのだろう?なら僕達のように力を持った皆の所に来い」
そうすれば君は一人じゃなくなる。
「…何でも知った言い方するのね」
「王だから」
「何それ」
小さく笑った。
その行動に乃愛自身も驚いていた。
久し振りに笑えたから。
「僕は自分の望むものを手に入れる。その為に乃愛が必要なんだ」
「それって捨て駒?」
「…それまでは自由さ」
少しの間だけの自由。
この檻に似た家から出られるのなら。
それでもいいと思った。
「なら約束して」
「ん?」
「貴方の言う全てが終わったら……私を殺して」
もう、この世界に生きる価値など自分にはないから。
「…ああ。いいよ」
ハオの目が淡く燃えた気がした。
END
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