翡翠の薔薇13
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本を見つめながらギャリーは悩んでいた
##NAME1##はイヴとその反対側の方でしばらく話し終わった後、イヴをギャリーの元へ行かせ再び本を見つめていた
イ「…ギャリー」
戻ったイヴがギャリーに声をかけると難しい顔をしていたギャリーは笑顔を取り繕う
ギャ「……なぁに、イヴ」
イ「あの絵、題名なんて読むの?」
本当は##NAME1##のことについて聞きたかった
でも##NAME1##に聞かない方がいいと言われていたのを思い出し咄嗟に話題を変えた
ギャ「あー、あれ?」
絵の方に向かうギャリーにイヴも付いて行く
それを反対側から気付いた##NAME1##も向かう
##NAME1##はギャリーがまだ警戒していることを配慮して2人の後ろの方に立った
ギャ「”決別”、ね…なんか嫌な絵ね……」
パチッ
ギャ「わっ!?なに、停電!?」
題名を読み上げた後に真っ暗に…
ギャ「ちょ、暗くて何も見えないじゃない……!
イ、イヴ!いる!?」
イ「……………」
ギャ「えっ…ウソ!?いないの!?」
イ「…いるよ」
ギャ「ちゃんと返事しなさいっ、心配したじゃない!」
暗闇の中のギャリーの焦り様が面白くてつい笑ってしまう##NAME1##
「ふふっ…」
ギャ「ちょっと何笑ってんのよ##NAME1##っ、アンタはどこなの!?」
「ぇっ…、2人の後ろの辺りにいるはずだけど…」
驚いた、まさかギャリーが気にかけてくるとは思わなかった…
ギャ「2人ともそこで大人しくしてるのよ!
…でも真っ暗で何も見えないじゃないっ
……あ、そうだ、ライターがあったこと忘れてたわ」
ギャリーがごそごそとコートのポケットを探る音
ーーーカツ・・ン
「?」
その時、確かに小さな音が、微かに聞こえた
もう一度耳を澄ますけどもう聞こえない
(……なんだったんだろうか…)
だが音を耳にした瞬間から身体の緊張が解けない
直感的に嫌な予感を感じたからだ
カチッ、カチッカチッ
なかなか点かないのかギャリーが少し焦ってきている
「………」
早くライターが点かないか、
ギャリーはこの暗闇ではイヴの安全を確認できない不安を
##NAME1##は暗闇の中何かが近付いて来る気配を感じ取っている…
(早く…早くしてよギャリーっ…)
だんだんと何かの気配が音もなく近付いて来るのを感じる…
早くライターが点いてくれなければ、
部屋が明るくならなかれば、
迫ってきているものに追いつかれる…っ
「…?」
(待てよ……おかしい…何で自分にだけ来るんだ?)
ふと疑問に思う
この迫ってくる”気配”は自分は知っている気がした
恐らく新たに出てきたあのピエロだろう…
だがそのピエロの狙いは、目的は何だ?
ただ害を加えるだけならそれはギャリーやイヴにもくるはず…
でも実際ずっと標的にされているのは自分だけ…
自分達3人に害を加えるつもりがないなら………
目的は何なんだ?
カチッ、
ライターの薄い明かりが点くと部屋もさっきの停電がうそのように元に戻った
ギャ「え……?」
そして壁という壁の嫌がらせ
「…んだよ、これ……」
(………変わってやがる…)
ギャリーとイヴとは違うものが##NAME1##には見えていた
そこに文字はあるものの、たくさんの絵も描かれている
その絵は幼い子が描くようなものではなくピエロとイヴ、ギャリーが描かれてあった
その全ての絵に共通するのは2人が殺されていること
一つひとつの絵の上に”絞殺”だの”刺殺”だの”焼身”だのいろいろ…
イ「…………」
ギャ「……な、何よ…これ………」
「……早くここから出よう」
部屋を出れば火気厳禁の警告がうだうだと書かれている
来た道を戻れば、赤い足跡の方に新たなドア
珍しくイヴが慌ててドアを開ける
?「わっ!?」
そして金の子が来た
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